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平均は2,000万円弱!企業の退職金の平均の話

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皆さんの勤めている会社に「退職給付」、いわゆる退職金が支払われる制度はありますか? 退職金があると老後の資金になって大変助かりますね。でも、退職金というのは、実際にどのくらい給付されているのでしょうか?

■退職の理由別に見た! どれくらいもらっているのか!?

厚生労働省が毎年実施している『就労条件総合調査』という調査があります。この中で、「退職給付」について5年ごとに調査を行っています。その最新版によると、「退職給付(一時金・年金)」、いわゆる退職金についてのデータは以下のようになっています。

まず「退職事由」別のデータを見てみましょう。

退職事由というのは、どんな理由で退職したのか、です。普通に定年を迎えて退職すると「定年退職」、すみませんが退職してもらえないですかという会社の都合で退職すると「会社都合の退職」、すみませんが辞めたいんですがという自分の都合で退職すると「自分都合の退職」、早めに退職すると退職金が上積みされますよといった、会社が設けた優遇制度に応募して退職すると「早期優遇で退職」になります。

●定年退職の場合
・大学卒(管理・事務・技術職) 1,941万円(37.6カ月分)
・高校卒(管理・事務・技術職) 1,673万円(39.7カ月分)
・高校卒(現業職) 1,128万円(35.0カ月分)

●会社都合で退職の場合
・大学卒(管理・事務・技術職) 1,807万円(32.2カ月分)
・高校卒(管理・事務・技術職) 1,573万円(38.5カ月分)
・高校卒(現業職) 1,004万円(34.5カ月分)

●自己都合で退職の場合
・大学卒(管理・事務・技術職) 1,586万円(31.1カ月分)
・高校卒(管理・事務・技術職) 1,159万円(31.7カ月分)
・高校卒(現業職) 784万円(27.4カ月分)

●早期優遇で退職の場合
・大学卒(管理・事務・技術職) 1,966万円(45.1カ月分)
・高校卒(管理・事務・技術職) 1,945万円(54.1カ月分)
・高校卒(現業職) 1,418万円(48.5カ月分)

データから分かりますように、退職金の平均金額はもらえても2,000万円弱となります。

過去のデータをさかのぼってみますと以下のようになります。

■大学卒(管理・事務・技術職)の退職給付の推移

●定年退職の場合
平成25年 1,941万円
平成20年 2,280万円
平成15年 2,499万円

●会社都合の退職の場合
平成25年 1,807万円
平成20年 2,125万円
平成15年 2,219万円

●自己都合の退職の場合
平成25年 1,586万円
平成20年 1,542万円
平成15年 1,921万円

●早期優遇の退職の場合
平成25年 1,966万円
平成20年 2,626万円
平成15年 2,958万円

いずれの事由の場合でも、この10年で退職金は激減していることが分かります。昔のように、老後を退職金と年金で過ごすというわけにはいかなくなっているのではないでしょうか。老後の人生設計をしっかりしておかないといけませんね。

*……退職事由別退職者1人平均退職給付額(勤続20年以上かつ45歳以上の退職者)のデータです。また、「退職給付額」は、退職一時金制度のみの場合は退職一時金額、退職年金制度のみの場合は年金現価額、退職一時金制度と退職年金制度併用の場合は、退職一時金額と年金現価額の計です。

⇒データ出典:『平成25年就労条件総合調査』の「退職給付(一時金・年金)の支給実態

(高橋モータース@dcp)

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