韓国・2025年2Q「GDP成長率:0.6%」。これは政府ドリブンの結果であって長続きしない。

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2025年07月24日、『韓国銀行』が2025年第2四半期の実質国内総生産(GDP)を発表しました。

件名:2025年 第2四半期 実質国内総生産(速報)

◆ 実質国内総生産(GDP)は前期比0.6%成長
 (前年同期比 0.5%成長)

◆ 実質国内総所得(GDI)は前期比1.3%増加
 (前年同期比 1.4%増加)

添付:2025年 第2四半期 実質国内総生産(速報)

実質GDP速報値は、四半期末月の一部実績値資料を使用していないため、後日公表されるGDP確定値と差が生じる可能性があります。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2025年 第2四半期 実質国内総生産(速報)」

四半期ごとの推移は以下のようになります。


↑棒グラフは「GDP(前期比成長率)」、紫の折れ線は「中心移動平均(3四半期)」です。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2025年 第2四半期 実質国内総生産(速報)」

棒グラフの方をご覧ください。

コロナ禍に見舞われた2020年にGDP成長率は急落しましたが、2020年第3四半期には反騰。以降は、漸減して2022年第4四半期にはマイナス転落。

以降はゆっくり回復し、2024年第1四半期には急に1.2%に急上昇(いまだになぜここだけ急騰したのかは謎)。次の四半期にはまたマイナス転落。

移動平均の紫の折れ線を見ていただければ分かりますが、韓国のGDP成長率は低空飛行となっています。

さらにご注目いただきたいのは、以下のGDPへの成長寄与度です。

2025年第2四半期の「0.6%」成長のうち、政府が0.5%を占めています。ほとんどが政府部門(政府消費+公共投資)支出でもっているのではないか――です。

民間で金が回らないときは政府が支出する――は正しい姿勢ですが、経済成長「0.6%」に民間が寄与しているのは約16.7%しかないのです。

まったく褒められた状況ではありません。

成長率を下支えしているのは公共財政であって、これは一時的な支えに過ぎません。なぜなら中長期的には「財政余力の枯渇」や「構造的低成長」に直結するからです。

いや、実際韓国はすでに「構造的低成長」に陥っている――と見るべきです。これこそが、『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁が指摘する「10年以上も構造改革を怠ってきたツケ」なのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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