韓国「建設投資はIMF通貨危機以降最悪の不振」「建設着工面積は韓国通貨危機以来の低水準」

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2025年10月02日、『韓国建設産業研究院』(略称「CERIK」)が「建設動向1026」を発刊しました。

『韓国建設産業研究院』は韓国の不動産市場・建設業界について興味深いデータを適宜リポートしているのでお勧めです。

この中に非常に興味深い指摘があるので、ご紹介します。

最近の建設投資はIMF通貨危機以降最悪の不振を経験しており、今後の建設工事量回復の可能性を測るため、建築着工面積を検証する。

-『韓国銀行』によると、建設投資は2025年第1四半期と第2四半期にそれぞれ前年同期比13.3%、11.4%減少し、通貨危機の影響で縮小していた1998年以降で最も深刻な低迷を経験した。

-建設投資が縮小したのは進行中の工事量減少の影響と見られ、今後の回復可能性を診断するには着工状況を検証する必要がある。

⇒参照・引用元:『韓国建設産業研究院』公式サイト「建設動向1026」

韓国の建設業界は、1997年のアジア通貨危機(韓国側呼称は「IMF危機」)以来で最も低迷していること、また『韓国銀行』のデータも先に先にご紹介しました。

どん底のさらに下行く中国よりはマシにしろ、韓国の建設業界はずっと泥沼にハマったままなのです。今回のリポートで『CERIK』は、これからの建設業界の景気動向を占うのに、「着工状況を検証」をしたのですが……。


↑緑色の実線が「住宅用」、黄緑色の破線が「非住宅用」の建設着工面積の推移。対前年同期比の増減です。

06・07月はゼロより上に出て、「住宅用」では対前年同期比「+29.7%」を達成したのですが、08月には一気に「-50.7%」まで墜落しました。

昨年08月と比較して半減したわけです。

「非住宅用」でも「-32.6%」まで下落しています。

まさに「なんだこりゃ」というグラフですが、01~08月累計ではどうなったかというと――、

01~08月の建築着工面積は前年同期比17.0%減となり、グローバル金融危機(韓国通貨危機)の影響で低迷した2009年01~08月(4,160万㎡)以来、2番目に低い5,043万㎡を記録した。

――と書いています。こちらは「韓国通貨危機」以来の低迷を記録しているのです。

もう何度だっていいますが、韓国は不動産業、そして建設業が回復しないことには(本格的に)景気は戻りません。なぜなら、まともな内需が不動産しかないからです。

どこまで続くぬかるみぞ――なのが韓国建設業界です。

(吉田ハンチング@dcp)

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