韓国「李在明はどこ行った?」バラエティー番組の撮影を行っていました」

広告
おススメ記事

2025年09月26日、韓国大田市儒城区にある「国家情報資源管理院」の電算室が火事になった件です。電子政府を推進してきた韓国のシステムは、この火事によって半身不随の事態となりました。


↑焼け跡から機器を運び出す消防隊の皆さん。

電子政府のサービスは落ちて、2025年10月09日現在も完全に復旧されていません。火事後に分かったことですが、二重化が行われておらず、バックアップも取られていなかったため、もう復旧できないデータもあります。

この火事が発生したとき、李在明(イ・ジェミョン)さんは「国連出張」からの帰途にありました。

韓国に帰国した李在明(イ・ジェミョン)さんは、「韓国が誇ってきた電子政府が半身不随になった」ことに激怒し、「徹夜してでも普及せよ」と下命しました。

――ところが――「国家情報資源管理院」で大火事という国難であるにもかかわらず、しばらく李在明(イ・ジェミョン)さんの姿が見えなくなります。

「あんた、まさかバラエティー番組の撮影に出てたんじゃ……」という疑惑

李在明(イ・ジェミョン)さんはどこに行ったんだろう――といぶかっていたのですが、2025年10月03日、『国民の力』の朱晋佑(チュ・ジヌ)議員がFacebookで、

「国家情報資源管理院(NIRS)の火災で国民被害が相次いでいる時に、大統領は2日間も会議の主宰も現場訪問もせず沈黙していた。失われた48時間だ」

と疑惑を提示。

秋夕チュソクの特番版「冷蔵庫をお願い」。李在明(イ・ジェミョン)さん夫妻が登場。

2025年10月05日に放送される予定(後述)だった『JTBC』のバラエティー番組「冷蔵庫をお願い」の撮影を行っていたのではないか?――としました。

ゲストが自宅の冷蔵庫をスタジオに持ち込み、シェフがその中の食材だけで即興料理を作る――というバラエティー番組です。今回は秋夕チュソクに放送するための特番。

さらに――、

国家的災難で国民が苦しんでいる中、のんきにバラエティー番組の撮影をしていたのなら大統領の資格はない

――と書き込みました。

バラエティー番組の撮影を行っていたのではないか――という疑惑について、大統領室は激怒。

姜由楨(カン・ユジョン)報道官は、

「火災が発生したのは先月26日午後8時20分ごろであり、当時李大統領は国連総会出席を終え帰国の途上、飛行機の中にいた」

「先月27日と28日の火災対応についても明確に説明したにもかかわらず、『大統領は2日間も何もせず沈黙した』という朱晋佑(チュ・ジヌ)議員の投稿は明白な虚偽事実の流布行為だ」

「国家的危機状況を政治争点化したことに強い遺憾を表する」

――と表明。

ただし、この報道官の言説は李在明(イ・ジェミョン)さんがバラエティー番組の撮影を行ったことを別に否定するものではありません。

政争化も何もありません。李在明(イ・ジェミョン)が国家的危機のときに何をしていたのか――を問うているだけです。

朴槿恵(パク・クネ)大統領を引きずり下ろすために、セオウル号事件の際「空白の7時間、朴槿恵(パク・クネ)がどこにいたのか明らかにせよ」などと大声で非難していたのは、李在明(イ・ジェミョン)さん自身です。


↑朴槿恵(パク・クネ)は空白の7時間を明らかにせよ、と朴槿恵(パク・クネ)大統領を引きずり下ろすために活動を行う当時の李在明(イ・ジェミョン)さん。2016年12月03日

今度は「お前、まさかバラエティー番組の撮影をしていたんじゃあるまいな」と、巨大なブーメランとなって自分に跳ね返ってきたわけです。

野党に転落した『国民の力』はじめ、国民からも「帰国してから“火災対応会議”が始まる(2025年09月)28日17:00の間、どこにいたのかを明らかにしろ!」という声が高まりました。

結局どうだったかというと――李在明(イ・ジェミョン)さんがバラエティー番組の撮影に参加していた――のは「事実だった」のです。

事実を暴露した朱晋佑(チュ・ジヌ)議員を告訴する!

2025年10月04日、大統領室のカン・ナムジュン報道官(違う報道官が担当!)は、

「28日午後の(火災対応)会議の前にバラエティ番組の撮影が行われた」

「大統領夫妻は05日に出演し、旬の食材を使ったKフードを紹介する予定だった」

国家公務員の死亡により全省庁が追悼の時間を持っている点を考慮し、JTBC側に放送延期を要請した

――と述べました。大統領室の要請によって、李在明(イ・ジェミョン)さん夫婦が出演スルバラエティー番組は、2025年10月05日から1日後ろにずれて、06日放送となりました。

与野党で「告発」合戦の泥仕合に!

ウソばかりついているからそういうことになるんだよ――なのですが、本件は告発合戦に発展しています。

『共に民主党』のモ・ギョンジョン議員は、朱晋佑(チュ・ジヌ)議員を虚偽事実摘示による名誉毀損の疑いで警察に告発した。

『共に民主党』のパク・スヒョン首席報道官は、

秋夕チュソクにまで虚偽事実で大統領を中傷する国民の力に強く遺憾を表する。大統領室の説明を『うそによる弁明』と歪曲し、むしろ虚偽と歪曲で一貫している」

――と批判。

これに対して、朱晋佑(チュ・ジヌ)議員も反撃して告訴しました。

2025年10月06日、大統領室の姜報道官と民主党の朴首席報道官を名誉毀損で警察に告訴。

「撮影時点を隠す目的で『火災後に撮影したというチュ議員の指摘は虚偽だ』という開き直りのような虚偽ブリーフィングを行った」

――と述べています。

2025年10月07日、『共に民主党』は『国民の力』の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表も名誉毀損の疑いで警察に告発しています。

「大統領室が詳しく説明したにもかかわらず、『冷蔵庫をお願い』出演を口実に“印象操作”を仕掛けた。内乱政党の厚顔無恥な“こじつけ”だ」と強調しました。

何を言っているのかよく分からん主張です。

『共に民主党』のキム・ヒョンジョン院内報道官は、

「張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は5日、Facebookに『李在明大統領48時間のうそ』という投稿をした。これは明白な虚偽事実による名誉毀損に当たる。

「特に張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は判事出身であり、名誉毀損罪が重罪であることをよく知っているはずだ」

――と述べました。

『国民の力』側も非難の声を強めています。

『国民の力』のチェ・ボユン首席報道官は、

「国家電算網マヒという危機の前でもテレビカメラだけを見つめる李大統領の政治ショー本能こそ、ダブルスタンダードと偽善の極致だ」

「『共に民主党』は国民の問題提起を名誉毀損だとして告発すると言い出した。

与党になったら大統領の弁護人にでもなったつもりか。野党の口を塞ぐよりも国民の前で恥を知るべきだ」

――と批判しました。

張東赫(チャン・ドンヒョク)代表自身も05日、Facebookに、

「李大統領の48時間の行動は結局うそだった。うそをうそで覆い隠そうとして、結局04日に28日にバラエティー番組の収録をしたことを認めた」

「深刻な国家的災難が発生した状況で、どんな考えでバラエティーを撮影したのか。

自殺した担当公務員の葬儀を避けて、わずか1日遅らせて放送を強行するという発想がどこから出たのか」

――と『共に民主党』を批判しています。

見方によっては「世にもアホらしい話」ですが、このように『共に民主党』と『国民の力』の泥仕合は深まっています。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました