「君子山の誓い」って何?⇒ 左派・進歩系人士による独裁に陥った韓国「こんなこと」になった原因を遡ると……。

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狩撫麻礼原作の漫画に『B』という作品があります。副題は「ブルースの河をさかのぼりハメットに至る」です。

韓国が左派・進歩系人士による独裁体制になってしまった原因を知るためには、過去を知らなければなりません。

原因の一つとして挙げられるのが「군자산의 약속(君子山の約束)」です。

2001年09月22~23日、忠清北道槐山郡の君子山付近、ボラム院修練院で、『民主主義民族統一全国連合』いわゆる「全国連合」系の活動家らが開いた「民族民主戦線活動家前進大会」で採択された政治路線・決議を指します。

通称が「君子山の約束」、別名が「9月テーゼ」または「9月方針」です。

何が決まったかというと、

3年以内に広範な民族民主戦線と民族民主政党を建設し、10年以内に自主的民主政府を樹立し、連邦統一祖国を建設しよう」

――でした。

なぜ、この時期だったかというと、2000年には南北首脳会談が行われ、いわゆる「6・15共同宣言」がありました。

金大中政権は太陽政策を推進し、進歩運動圏の制度圏への接近が行われていました。

つまり左派・進歩系運動圏の「彼ら」は「歴史が変わる」と本気で思っていました。

その結果、従来の街頭闘争・学生運動・非合法活動だけではなく、

合法政党
制度政治
労組政治化
選挙進出

へ本格転換しようとしました。

これこそが「9月テーゼ」の核心でした。

単なる山中合宿ではなく、NL系、つまり民族解放派運動圏が、従来の街頭闘争・学生運動・在野運動ではなく、合法な政党・制度政治へ本格進出する方針を確認したものだったのです。

早い話が、合法的な一般政党を立ち上げて、それを基に権力を握ろう――という決意表明を行ったのです。

(後に)憲法裁判所は、この決議について、「全国連合の制度圏政治への参加、または大衆政党建設・参加を宣言したもの」と位置づけ、その後、全国連合構成団体の多数のNL系メンバーが『民主労働党』へ加入し、党員数・地域基盤・組織拡大につながった――と説明しました。

保守寄りの立場からすれば――従北・主思派・NL系による制度圏浸透戦略――です。

この合法的な政党を作り、国権を握るという戦略は成功しました。

「3年の計画、10年の展望」という期限よりは時間がかかりましたが、左派・進歩系バリバリの文在寅政権が2017年に成立したのですから。

現在の「左派・進歩系人士による独裁体制に陥った韓国」の原因をたぐってみれば、この「君子山の約束」に行き当たるのは確かです。

以下に「君子山の約束/9月テーゼ」なるものを引用しますが、現在の支配層にのし上がった左派・進歩系人士の頭の中はいまだに「こんなの」ではあるまいな――と驚くのではないでしょうか。

題目:3年の計画、10年の展望:9月テーゼあるいは『君子山の約束』
作成:2002年 民主主義民族統一全国連合

祖国統一の大激変期を迎え、10年後に自主的民主政府を樹立し、連邦統一祖国を完成するための非常な態勢を整えよう!

わが民族民主運動は、解放以後半世紀を超える長い歳月の間、自主・民主・統一の旗印の下で、困難と試練に満ちた闘争と胸の痛む犠牲の結果として、巨大な前進と跳躍を成し遂げた。

歴史的な平壌会談と6・15南北共同宣言によって、情勢は前例のない激変期へ入った。

6・15共同宣言以後の情勢は、「祖国統一の大激変期」と規定することができる。

近い将来に低い段階の連邦制統一が実現し、今後10年前後で自主的民主政府が樹立されることによって、連邦統一祖国を完成できる勝利の道が開かれたのである。

6・15共同宣言によって、国家保安法をはじめとする反民主的・反統一的悪法が死文化されるなど、分断支配体制が根底から崩れ落ちる中で、民族大団結運動が類例のない全盛期を迎えている。

祖国統一運動が全民族的範囲で力強く展開される環境の中で、広範囲な民衆が植民地統治者、祖国統一の根本障害物である米国の正体を悟るようになり、それによって反米自主化闘争も新たに高揚している。

反米自主化闘争は、一部の先覚者と特定団体を超えて、労働者、農民、地域民衆、そして市民運動団体、知識人にまで野火のように拡散している。

まさに韓国社会が民族自主と民主主義、祖国統一の道へ進むことは、逆らうことのできない時代の大勢となっている。

このような激動する情勢は、民族民主運動陣営に対し、自主的民主政府樹立と連邦統一祖国建設という戦略的目標を確固として打ち立て、最後の勝利のための主体力量の準備に拍車をかけることを切迫して要求している。

激動する情勢の要求に合わせ、韓国変革運動が一大前進と跳躍を成し遂げるためには、何よりも広範な民族民主統一戦線を構築し、これに奉仕する民族民主政党を建設しなければならない。

自主・民主・統一の旗印の下、各界各層の愛国的民主力量を網羅する広範な民族民主統一戦線の構築は、民族民主運動勝利の決定的鍵である。

全国連合は、各界各層が自主・民主・統一の主役として巨大に立ち上がっている情勢の要求に応え、労働者、農民、青年学生が中心に確固として立ち、各界各層の愛国的民主力量を網羅した広範な民族民主戦線構築に大胆に立ち上がらなければならない。

併せて、このような民族民主戦線に基盤を置き、民族民主戦線に奉仕する民族民主政党を建設し、自主・民主・統一の旗印を確固として掲げ、合法的領域にまで大胆に進出し、広範な民衆を政治の主人として結集させなければならない。

これまで民族民主運動陣営は、自主的民主政府樹立と連邦制統一を自らの志向としてきた。

しかし、このような歴史的勝利が、いつ、どのような形で我々に近づいてくるのかについては、具体的な目標と像を持てなかった。

6・15共同宣言によって開かれた祖国統一の大激変期は、我々に具体的な展望目標を立てることを要求している。

しかし、目標だけ立てれば済むものではない。具体的な戦略と戦術を持たなければ、これもまた主観的願望に過ぎない。

その間、民族民主運動陣営は、100余年にわたる反外勢闘争の過程で創造された科学的思想と戦略戦術が存在したにもかかわらず、それを自らのものにできなかったため、明確な戦略と洗練され豊富な戦術を駆使できず、左右偏向を繰り返してきた。

ある場合には、左傾盲動的闘争によって支配勢力が掘った罠に陥り、何の成果もなく運動力量に莫大な損失だけを招いたこともあり、その反対に、修正主義・改良主義の虜となって運動を駄目にし、分裂させるという取り返しのつかない誤りを犯したこともあった。

また一方では、わが国の現実に合わない古びた理論にのみ教条的にしがみつき、運動陣営内部に分派だけを造成し、消耗的論争だけを引き起こす場合もあった。

激変する情勢と目覚ましく発展する大衆の意識は、民族民主運動勢力が変革勝利の目標を明確に提示し、それを勝利へ導く主体的戦略戦術で武装しなければならないことを、痛切に実証している。

したがってわれわれは、その間の民族民主運動に対する主体的総括に基づき、10年以内に自主的民主政府樹立という戦略目標を完遂するための科学的戦略と戦術を準備するため、あらゆる知恵を集めなければならない。

併せて我々は、このような戦略目標を勝利へ導き出せる強力な主体力量を準備しなければならない。

客観的情勢がいかに有利であり、科学的戦略戦術が準備されていたとしても、堅固な主体力量が整っていなければ、決して勝利することはできない。

変革運動の主体は、意識化され組織化された民衆である。我々は急速に進出している民衆を意識化・組織化し、自主・民主・統一の旗印の下、一つの力として結束しなければならない。

それこそが、広範な民族民主戦線建設である。そして、このような民族民主戦線の活動を合法的空間にまで拡大し、民衆に政治的代案勢力として近づくことで、自主的民主政府樹立を勝ち取るためには、合法政党が必須である……(中略)

6・15共同宣言の履行は、自主的民主政府樹立と連邦統一祖国建設の展望を具体的に可視化している。

祖国統一は、その本質において全国的範囲で民族自主化を実現することであり、完全な連邦統一祖国建設は、南側において自主的民主政府が樹立されることによって完遂される。

しかし、6・15共同宣言において、連合制と低い段階連邦制統一の共通性に基づいて統一を志向していくことで合意したことにより、さらに具体的な展望が開かれている。

低い段階の連邦制は、南と北の二つの政府が外交権と軍事権など主要権限をそのまま保持したまま、民族的統一意思を一つに結集できる民族統一機構を建設することで可視化されるだろう。

これはいくつかの基礎の上で成り立つものであり、

第一に、合衆国による対北敵対政策が廃絶され、平和協定が締結されることによって、在韓米軍撤収のための条件が整えられること、

第二に、南側の民族自主力量が相当な力を持つ政治勢力として登場し、統一志向的勢力との連合を通じて反統一勢力に対する政治的優位を保障すること、

第三に、国家保安法が撤廃され、南北間の各界各層連帯連合が合法化され、全国的範囲で民族統一戦線が構築されること、

第四に、当局者間の統一政治協商が定例的に開かれる中で、全民族の統一意思を一つに集めることのできる全民族的統一政治協商会議(南北諸政党社会団体)が開かれ、その基礎の上で民族統一機構が作られること、などに要約できる。

低い段階の連邦制が実現すれば、在韓米軍撤収など反米自主化は飛躍的に促進され、南側支配勢力が急速に弱体化する中で、民族民主運動勢力の主導の下に諸民主力量を結集し、自主的民主政府を樹立することによって、連邦統一祖国の完成へ至ることになるだろう。

北米関係などを考慮すると、低い段階連邦制統一の実現は近い数年以内に成し遂げられるものと展望し、今後10年前後で自主的民主政府樹立と連邦統一祖国完成という歴史的展望が開かれるものと見る……(下略)

(吉田ハンチング@dcp)

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