米国『ハンファ・フィリー造船所』ミサイル計測艦を受注。

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韓国『ハンファオーシャン』がミサイル防衛庁からミサイル計測艦の建造を受託した――という報道が出ました。

Missile Defense Agency(ミサイル防衛庁:略称「MDA」)は2002年にDepartment of Defense(国防総省)の直属機関として設立されました。レーガン政権時代、例のスターウォーズ計画を担当していた「SDIO」(Strategic Defense Initiative Organizationの略)と「BMDO」(Ballistic Missile Defense Organization)のを経ての改組・設立。

これは、トランプ大統領が韓国の原子力潜水艦はここで建造することになる――と述べた例のフィラデルフィアにある造船所『Hanwha Philly Shipyard(ハンファ・フィリー造船所)』です。

韓国「トランプ大統領が韓国の原子力潜水艦建造を承認」⇒ 米国フィラデルフィアで「原潜建造」は物理的に不可能。
あくまで「現時点では」――です。アメリカ合衆国のトランプ大統領が「韓国の原子力潜水艦建造を承認した」としました。上掲はトランプ大統領がSNS『True Social』に投稿したものですが――、Our Military Alliance is...

2026年07月17日、『ハンファオーシャン』からではなく、『Saltchuk』グループ傘下の海事会社『TOTE Services』が以下のプレスリリースを出しました。

以下をご覧ください。

2026年07月17日
『TOTE Services』と『ハンファ・フィリー造船所』、ミサイル防衛庁の「ミサイル計測艦建造事業者」に選定

今回の受注により、『TOTE Services』と『ハンファ・フィリー造船所』が培ってきた実績が、トランプ政権の「Golden Dome for America(ゴールデン・ドーム・フォー・アメリカ)」構想を含む、国家安全保障上極めて重要な計画に投入されることとなる。

ペンシルベニア州フィラデルフィア ― 船舶建造管理(Vessel Construction Management)および船舶管理を専門とする合衆国有数の海事サービス企業である『TOTE Services,LLC』と、米国有数の商船建造会社である『ハンファ・フィリー造船所』(HPSI)は本日、米ミサイル防衛庁(MDA)のミサイル計測艦(MRIV:Missile Range Instrumentation Vessel)建造事業者に選定されたと発表した。

『TOTE Services』は船舶建造管理者(VCM:Vessel Construction Manager)を務め、HPSIはフィラデルフィア造船所で艦船の建造を担当する。

MRIVは、現在ミサイル計測任務を支援している「パシフィック・トラッカー」と「パシフィック・コレクター」を更新するものであり、両艦はそれぞれ1965年と1970年に建造された。

MRIV計画におけるVCMの選定は、米連邦政府が米国の海事産業基盤の再建に重点を置く中で行われたものである。

現在、造船能力は国家安全保障上の最重要課題の一つとして位置付けられている。

『TOTE Services』と『HPSI』は、現在米運輸省海事局(MARAD)の国家安全保障多目的艦(NSMV:National Security Multi-Mission Vessel)計画で採用しているものと同じ、商業方式によるVCMモデルをMRIV計画でも活用する。

この5隻建造計画では、すでに3隻が引き渡されており、本日命名式が行われた4隻目「ローン・スター・ステート」は今後数か月以内に引き渡される予定である。

5隻目で最後の艦は2027年半ばの完成が見込まれている。NSMV計画は、商業方式による管理が、複雑な艦種において優れたコスト管理、工程管理、および事業遂行能力をもたらすことを実証した。

ラス・ボート米行政管理予算局(OMB)局長は、「ローン・スター・ステート」の命名式で今回の受注を発表し、次のように述べた。

「ここフィラデルフィアにおいて、『ハンファ・フィリー造船所』と、船舶建造管理者としての『TOTE Services』の共同管理の下、最新鋭のミサイル計測艦『ゴールデン・ディフェンダー』を建造する契約を締結したことを発表できることを光栄に思う。

この新しい艦船は、合衆国の海洋支配力を回復するという大統領の政策を支えるだけでなく、米国全土を対象とする大統領の『ゴールデン・ドーム』ミサイル防衛システムも支援する。

『ゴールデン・ディフェンダー』は、この任務においてミサイル防衛庁を支援することになる」

(中略)

Hanwha Philly Shipyard, Inc.について
『ハンファ・フィリー造船所』は、合衆国を代表する造船会社の一つであり、高品質な外航商船を建造してきた実績により高い評価を得ている。

2000年以降、合衆国ジョーンズ法適用大型商船のおよそ50%を建造してきた実績を持つ。

同造船所は、エネルギー、造船、防衛、航空宇宙、金融、小売・サービス分野に広範な系列企業を有する多国籍企業『ハンファグループ』の一員である。

⇒参照・引用元:『TOTE Services』「TOTE Services & Hanwha Philly Shipyard Selected to Build U.S. Missile Defense Agency’s Missile Range Instrumentation Vessels」

プレスリリースでも登場しますが、以下が受注したミサイル計測艦の完成予想CGです。

ミサイル計測艦(Missile Range Instrumentation Vessel:略称「MRIV」)というのは、「ミサイルを追跡するための観測船」で、軍艦ではありますが、一種の「巨大な海上観測所」です。

トランプ政権は「ゴールデン・ドーム」を進めていますが、これは――

合衆国本土を対象に、宇宙・地上・海上・航空のセンサーと迎撃兵器を一体化し、敵ミサイルを発射前から終末段階まで多層的に無力化しようとする国家規模のミサイル防衛網の構築

――を目指したビッグな企画です。

そのシステムを開発・改良するには、

・ミサイルを正しく探知できたか
・迎撃ミサイルは正しく飛んだか
・命中判定はどうだったか

など試験データを大量に集めて処理する必要があります。MRIVは、そのための海上計測プラットフォーム。ゴールデン・ドームを支える試験・評価インフラとして重要な役割を担う艦艇です。

(吉田ハンチング@dcp)

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