CNNから、「金正恩が心血管系の手術を受け、重体となっており、現在は香山郡の別荘で治療を受けている」という情報が出ました。
⇒参照・引用元:『CNN』「北朝鮮の指導者が手術後に重大な危機に瀕している:合衆国の監視情報」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
上記の原文に「a villa in Hyangsan County」(ヒャンサン郡にある別荘)という表記があるのですが、これは北朝鮮・平壌北方160km、香山郡、妙香山にある別荘のことだと思われます。
もしそうなら、これは「妙香山特閣」と呼ばれる、金正恩さんの祖父金日成さんがお気に入りだった別荘です。
そして、金日成さんはここで死去しました。死因は心臓病――心筋梗塞です。
1994年07月09日に公開された「医学的結論書」は以下のようになっています。
金日成同志の疾病と死亡に原因に対する医学的結論書
敬愛する首領金日成同志におかれては心臓血管の動脈硬化で治療を受けてこられた。
度重なる精神的な過労により、1994年07月07日激しい心筋梗塞が発生し、心臓ショックを併発した。
ただちにあらゆる治療を行ったにもかかわらず心臓ショックが悪化し、1994年07月08日2時に死亡なされた。
1994年07月09日に行われた病理解剖検査では疾病の診断が完全に確定された。1994年07月09日
⇒参照・引用元:『金正日 隠された戦争 金日成の死と大量餓死の謎を解く』萩原遼(2006年,文藝春秋)p.120
金正恩さんの祖父である金日成さんは心筋梗塞で亡くなり、奇しくも今度は孫の金正恩さんが心疾患で同じ別荘で寝込んでいることになります。
ただし、金日成さんの死には、息子である金正日さんが関与していたのではないかという疑念も呈されています。つまり、金日成さんの死はクーデターの結果だったと。
この仮説は故萩原遼先生が『金正日隠された戦争 金日成の死と大量餓死の謎を解く』という著作で明らかにされており、非常に興味深い内容です。もし、興味があったらご一読ください。
(吉田ハンチング@dcp)