シティグループ証券チーフFXストラテジストの高島修氏は、年初にドル円相場を「118円台は天井圏で、春先にかけて108円台へ下落。その後、半年ほどは110円前後を中心にレンジ相場を形成し、年末辺りから上昇基調に復帰」と予想。ほぼその線に沿った形で推移しております(ロイター記事より引用)。
この「レンジ相場」とは何でしょうか。ある価格帯の中で上昇と下降を繰り返す相場状況のことで、一定の変動幅が確保されている場合には「レンジ相場」と呼びます。
また同氏は08月02日のロイター「ドル安ゆえに現実味増すドル円上昇シナリオ」という記事の中で「今後の展望については、今でも年末には115円前後まで、来年には120円を超えてドル高円安が進行し得るとの見方を維持している」としています。
もっともさすがに昨今の「ユーロ高」はさすがに読めなかったようで「誤算」としています。また、先の記事でも触れましたがFRBがバランスシートの縮小に乗り出しそうな勢いですが、つまりこれは金融引き締めになりますが、それでも十分なドル高圧力にはなっていません。もちろん、実行されたときにどの程度影響を与えるかはまだ不透明ですが、しかし「ドル高円安」シナリオを描きやすいコンディションにあると同氏は述べています。
(柏ケミカル@dcp)