一応「ドル下落」 訪朝が流れたため!?

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FRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)のパウエル議長の発言後、ドルが下落するという事態が発生。まあ一応、ドル安に誘導したいアメリカ・トランプ大統領の望む方向になりました。ドルの強さを示すDXYのチャートを見ると以下のようになります(『TradingView.com』より引用)。

「96超」まで進行し、いったん下げてまた上昇しましたが、「95.1超」へと下落。この下落には「北朝鮮訪問」が流れたことが影響しているといわれます。通貨の強さは国力であるという見方もありますが、市場はアメリカの力が弱まったとしたわけです。

パウエル議長のアメリカ国内の経済状況などについての視点は非常に一般的なものです。「少しずつ利上げを進めることが妥当」というパウエル議長の言葉には、トランプ大統領も「ぐぬぬ……」と唸ったでしょうが、各種指標から見て当然な指針といえます。

アメリカ以外の国全部を敵に回し、自分だけが勝つような貿易政策を推進していながら、「ドル安を求めること」自体が矛盾しています。トランプ大統領が求める「アメリカ・ファーストな通商環境」は大統領の頭の中にしか存在しない幻のようなものです。もちろん、アメリカがちゃぶ台をひっくり返して「自ら為替操作を行う」のであれば話は別ですが。

(柏ケミカル@dcp)

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