いよいよ中間選挙直前のトランプ大統領ですが、ついに日本から輸入される自動車に関税を20%を賦課すると言い出しました。インディアナ州の農業団体での演説ですが、「日本に市場を開放をするように呼びかけているが、それが果たされない場合……」という文脈でのことです。
先にMoney1でも触れまいしたが、アメリカの農業団体はTPP(Trans-Pacific Partnership Agreementの略:環太平洋パートナーシップ協定)に非常に期待していました。日本への輸出が増加すると見込まれたからです。しかし、それを蹴っ飛ばしたのはトランプ大統領ですし、またアメリカの大豆農家が中国との貿易戦争激化によって輸出が急減し困っている、というのもトランプ大統領のせいです。日本からの自動車に関税を課して溜飲は下がるかもしれませんが、農家の皆さんの懐が豊かになる話ではありません。
つまり、この演説はトランプ大統領の自己弁護みたいなものです。農業団体の皆さんにどのくらい響いたかはかなり疑問です。トランプ大統領は恐らく中間選挙で勝利することはできないでしょう。Money1でもお伝えしていますが、焦点は負けをどの程度で済ませることができるかです。
(柏ケミカル@dcp)