新型コロナウイルス騒動で売上が減少した韓国企業は資金(現金)確保に走りました。運転資金がなくなればその時点でドボンですからこれは当然のこと。
韓国財閥グループ「現金5兆ウォン確保」大作戦! 現金がなかったら「ヘタ打った会社」を買われへんやろが
「お金がないのは首もないと同じ」とはよくいったもので、特に会社は運転資金たるキャッシュが尽きたらそこでおしまいです。韓国経済の危機的状況にあって、社債は発行、保有する資産を売却、IPO(新規株式上場)をかけて……など韓国企業の「現金確保」の...
先にご紹介したとおり、SKグループのように崔泰源(チェ・テウォン)会長の号令一下、ありとあらゆる手段を講じて現金確保に成功したところもあります。
銀行の企業融資の増加は史上最高額に!
資金確保の方法の中の一つは銀行から融資を受けることです。
韓国「金融委員会」は、2020年05月までに銀行の企業向け融資が「76兆2,000億ウォン」(約6兆8,260億円)※1増加したと発表しました。
特に03-04月の増加額は46兆6,000億ウォン(約4兆1,744億円)に達し、これは2019年の年間増加額「44兆9,000億ウォン」(約4兆221億円)を上回りました。2カ月で昨年1年分以上の融資が行われたわけです。
また04月の企業融資増加額「27兆9,000億ウォン」(約2兆4,990億円)は単月としては史上最高です。
「雪だるま式」という形容も使い飽きた感すらありますが、韓国企業の借金がものすごい勢いで増加していることがこの数字からも分かります。
先にご紹介した『韓国銀行』の未来予測が正しいのであれば、もし新型コロナウイルス騒動が2020年末まで沈静化しなければ、韓国企業の半分は利子も支払えなくなるのです。
さて皆さま、この増加した企業向け融資「76兆2,000億ウォン」。このうち何パーセントが不良債権となって銀行の健全性を毀損(きそん)するでしょうか?
※1ウォン円換算には2020年07月02日の「1ウォン=0.090円」を用いました。
(吉田ハンチング@dcp)
韓国企業の50%は利子も払えなくなる!と『韓国銀行』が予測。コロナ事態があと半年続けば
韓国の中央銀行『韓国銀行』が、これ以降の経済の予測を公表し、さっそく韓国メディア『朝鮮日報』が記事にしています(本稿末のリンクを参照ください)。『韓国銀行』の予測は「基本シナリオ」と「深刻なシナリオ」の2つに分かれています。基本シナリオ⇒新...