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韓国の『ヒュンダイ』『KIA』は本当に海外で売れているの? 日本ではまず見ないけど

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現代自動車(ヒュンダイ)』は世界有数の販売台数を誇る韓国最大の自動車メーカーです。これに続くのが、1998年の破綻を機にヒュンダイの傘下となった『起亜自動車(KIA)』。

他にも韓国には『ルノーサムスン』や『GM KOREA韓国GM)』といった自動車メーカーもありますが、韓国が誇る二大ブランドの『現代自動車(ヒュンダイ)』『起亜自動車(KIA)』の「海外シェア」を調べてみました。

全体像として韓国の自動車生産は弱体化傾向にある

『現代自動車(ヒュンダイ)』『起亜自動車(KIA)』の地域別の動向・シェアに行く前に、韓国の自動車産業全体の傾向についてご紹介しておきます。

韓国は自動車産業を輸出を支える基幹産業の一つとしていますが、その力は徐々に弱まる傾向にあります

以下は『JETRO』(『日本貿易振興機構(ジェトロ)』)の2020年03月18日付け「韓国の2019年の自動車は生産、輸出ともに不振」という資料にあるデータです。

<<韓国国内での自動車生産台数(メーカー・部門合算)>>

2017年:411万4,913台
2018年:402万8,705台
2019年:395万614台(前年比:1.9%減少

自動車の国内生産は減少しており、上のように2019年には「400万台」を割り込みました。

<<韓国の自動車輸出台数(メーカー・部門合算)>>

2017年:253万194台
2018年:244万9,651台
2019年:240万1,383台(前年比:2.0%減少

輸出台数も減少してきており、2019年にはもう少しで「240万台」を割りそうでした。

では、海外で生産してそれが好調なのでしょうか?

答えは「NO」です。

以下の『ヒュンダイ』『KIA』、つまり韓国の二大自動車メーカーの海外生産台数をご覧ください。

<<『ヒュンダイ』の海外生産台数>>

2017年:283万8,661台
2018年:282万9,667台
2019年:262万3,976台

<<『KIA』の海外生産台数>>

2017年:120万5,500台
2018年:122万8,870台
2019年:125万9,349台

『KIA』はむしろ海外生産台数を増やしているのですが、この二大メーカーを合算すると以下のようになります。

<<『ヒュンダイ』『KIA』の海外生産台数(合算)>>

2017年:404万4,161台
2018年:405万8,539台
2019年:388万3,325台(前年比:4.3%減少

――ですので、『JETRO』のリポートでも、

2019年の国内生産台数は前年比1.9%減、国内販売台数(輸入車を除く)は0.9%減、輸出台数は2.0%減、海外生産台数は4.3%減となった。

とまとめられています。

韓国の自動車産業は弱体化しつつあるわけです。この全体像を念頭に置いて、以下の記事をお読みください。

⇒参照・引用元:『JETRO』「ビジネス短信:韓国の2019年の自動車は生産、輸出ともに不振」
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/03/d98d9b9bef6abefe.html

日本では全く受け入れられていない韓国車

かつては『ヒュンダイ』や『KIA』は日本市場に参戦していましたが、あまりに売れないことから韓国メーカーは全て撤退

現在も年に何台かは輸入されているもののその数は少なく、日本で『ヒュンダイ』や『KIA』の自動車を見かけることはほぼありません。

『日本自動車輸入組合』のデータによると、2019年4月から2020年3月までに輸入された『ヒュンダイ』車(乗用車)はわずか9台

近年人気を博している大型バスなど商用車を含めても41台です。

『KIA』に至っては同期間でたった1台と惨憺たる結果

それ以外の韓国メーカーの車は登録記録が見当たりませんでした。日本では全く受け入れられていないのです。

中国でもかなり厳しい状況に……

世界最大の自動車マーケットである中国でも韓国車のシェアは年々低下しています。

『ヒュンダイ』はかつては年間100万台以上を販売していましたが、2017年に韓国が中国の反対を押し切ってTHAADミサイルを配備したことをきっかけに売り上げが激減。

いったんは持ち直しましたが、他メーカーの勢いに飲まれ販売台数の減少が止まらない状況に陥っています。

『中国全国乗用車市場信息聯席会』によると、『北京現代』(『ヒュンダイ』が中国の北京汽車と設立した合弁会社)の2020年01-05月までの総合販売数は19万2,196台

シェアは3.2%で国内15位です。

前年の同時期は28万7,317台でしたので、33.1%も販売台数が減っています。

02月には新型コロナの影響もあり、月間1,000台という過去最低の売り上げを記録しました。

また、『ヒュンダイ』傘下の『KIA』が現地企業と設立した『東風悦達起亜汽車』も年々販売数が減っています。

2019年は28万4,335台を販売していますが、前年比ではマイナス23.4%。上記の2020年01-05月までの総合販売数ランキングでは上位15位までに入れていません。かなり苦戦しているようです。

アメリカでは3~4%のシェアで推移

アメリカでのシェアはどうなのでしょうか?

自動車の市場調査を行う『MarkLines』によると、『ヒュンダイ』のアメリカでの2019年販売台数は71万0,007台

総販売台数の4.2%です。2018年は67万7,946台(3.9%)だったので、0.3%上昇しています。

この数字は日産に次ぐ7位。『GM』や『トヨタ』『フォード』といった上位勢には及びませんが、堅実に成長しているようです。

『KIA』は2019年に61万5,338台を販売。総販売台数の3.6%で、『ヒュンダイ』『スバル』に次ぐ9位でした。

前年58万9,673台よりもシェアを2%伸ばしており、『ヒュンダイ』と同じく安定したシェアを誇ります。

2020年はワールドカーオブザイヤー2020を受賞したSUV「テルライド」の売れ行きが好調で、コロナの影響がある中でも2020年2月は前年比20%増5万2,177台を販売しています。

ヨーロッパでもアメリカと同様の傾向にあり

ドイツやイギリスのメーカーが人気のヨーロッパではどうなのでしょうか?

『JATO Dynamics』の「2019年欧州新車販売台数レポート」によると、『ヒュンダイ』の年間販売台数は55万7,744台14位、KIAは49万8,869台15位です。

どちらも前年比でプラス成長をしており、『ヒュンダイ』は前年比で4%、『KIA』は2%上昇しています。

2020年に入ってからはアメリカと同様に『KIA』が好調です。

「2020年2月欧州新車販売台数速報」では『KIA』は2月に3万8,897台を販売しており、前年比9%増。

親会社である『ヒュンダイ』以上の数字を残しています。日本メーカーで『ヒュンダイ』と『KIA』より上なのは『トヨタ』のみ。『日産』や『マツダ』、『スズキ』などは販売台数を落としています。

「スズキの独壇場」のインド市場では?

世界有数の自動車マーケットに成長しつつあるインドは、『スズキ』の現地法人『マルチ・スズキ』がシェアの50%近くを占めている「スズキ大国」。

このスズキに次ぐのが『ヒュンダイ』で、『MarkLines』によると2019年10月の生産台数は5万1,798台、11月は5万5,394台、は12月4万6,670台と全体の20%近いシェアを占めています。

『KIA』の生産台数は、2019年10月が1万3,622台、11月は1万1,811台、は12月1万0,742台と全体の4%ほどのシェアで推移しています。

さすがにトップの『スズキ』と比べると見劣りする数字ですが、それでも全体6位。『トヨタ』や『日産』よりも上位なのです。

アメリカやヨーロッパ市場では『ヒュンダイ』、『KIA』共に好調で、インドでも『ヒュンダイ』が順調に成長しています。一方で世界最大のマーケットである中国では年々販売台数が下がっており、このままだと年間の販売台数TOP15からも転落してしまうかもしれません。

そして、韓国の自動車産業全体としては徐々に弱体化してきているのです。

(中田ボンベ@dcp)

<<以下データ参照元>>

⇒『日本自動車輸入組合』
http://www.jaia-jp.org/

⇒『MarkLines』「USA – Flash report, Sales volume, 2019」
https://www.marklines.com/en/statistics/flash_sales/salesfig_usa_2019

⇒『中国全国乗用車市場信息聯席会』「020年5月総合売上ランキング」
http://www.cpcaauto.com/newslist.asp?types=yjsy&id=460

⇒『JATO Dynamics』「2019年欧州新車販売台数レポート」
https://www.jato.com/japan/2020021801/

⇒『JATO Dynamics』「2020年2月欧州新車販売台数速報」
https://www.jato.com/japan/2020032501/

⇒『MarkLines』「自動車生産台数速報 インド 2019年」
https://www.marklines.com/ja/statistics/flash_prod/productionfig_india_2019

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