韓国の基幹産業の一つに数えられる「鉄鋼業」。『ポスコ』はまさしく韓国鉄鋼業の金看板企業ですが、この新型コロナウイルス騒動で2020年第2四半期の決算が赤字に転落しました。
売上高:5兆8,848億ウォン(前年同期比:21.3%減少)
営業利益:▲1,085億ウォン(前年同期比:115.1%減少)
▲はマイナスの意味です
この件を伝えた、韓国メディア『中央日報』の記事から『ポスコ』のコメントを伝えた部分を以下に引用します。
『ポスコ』は「コロナ19による世界的な需要産業不振と市況の悪化で鉄鋼部門では、販売量と販売価格が下落した」とし「第1四半期比で粗鋼生産量は129万t、製品の生産量は87万t減少した」と述べた。
販売量は前四半期より85万t減少した。
⇒参照・引用元:『中央日報』「ポスコ、第2四半期に赤字転換…創立以来初めて」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
ただし、連結では『ポスコ』はなんとか営業利益「1,677億ウォン」を確保しています。連結売上高「13兆7,216億ウォン」に対して「1,677億ウォン」の営業利益ですので、営業利益率「1.22%」という、かろうじて黒字というレベルですが。
いずれにせよ四半期決算が赤字になるのは『ポスコ』創業以来初めてのこと。先に、『ポスコ』がやむなく高炉の火を消した件をご紹介しましたが、新型コロナウイルス騒動は、鉄鋼業はじめ韓国の主力輸出産業に大ダメージを与えているのです。
⇒参照・引用元:『ポスコ』公式サイト「IR Activities」
(吉田ハンチング@dcp)