2020年09月04日、韓国政府は「第4次補正予算」の編成を確定させました。
韓国の実体経済は悪化を続けています。そのため、韓国政府は第2次の災害支援金を国民に支給する必要があると判断したようです。しかし、第1次の「世帯当たり最大100万ウォン」で全世帯に支給というスタイルではなく、「被害額に応じて支給する」方針です。
これには韓国政府の懐事情が関係しています。すでに災害支援金の財源は枯渇しているのです。
韓国政府は「四次補正」をやりたくない
韓国政府はここまで、疾病の広がりによる世界的な経済の落ち込みに対処するため、国民にお金をまく政策を取ってきました。それが3回に及ぶ補正予算の編成という形になったわけです。
ここまでの補正予算がどのような規模だったかは以下になります。
第1次補正予算:11兆7,000億ウォン
第2次補正予算:12兆2,000億ウォン
第3次補正予算:35兆3,000億ウォン
計:59兆2,000億ウォン
約60兆ウォンに達するところまできていますが、今回やむを得ず第2次の災害支援金を出すために第4次補正予算を組むことになりました。
先の災害支援金を支給した際には、第2次補正予算「12兆2,000億ウォン」が使われました。今回は「被害額に応じて支給する」方針ですのでここまで予算は膨らまないと思われますが、それでもその大部分を国債発行で賄うことになるでしょう。お金がないからです。
李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事(次期「大統領候補」)のように「いくらでもまけばいいんだ!」みたいな主張をする方もいらっしゃいます。しかし、結局のところ政府が作った借金は国民の負担になります。
先にご紹介したとおり、韓国政府の借金は雪だるま式に増加していますが、この第4次補正でさらに借金は膨らみます。先日発表された政府債務予測もまた修正しないといけなくなります(上掲)。
(柏ケミカル@dcp)