韓国「外貨準備の増減」の合わなさ加減。19カ月で102億ドル合わない

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先に、『韓国銀行』が毎月05日近辺に発表している「外貨準備高」の増減と、「国際収支統計」に計上されている「外貨準備の増減」が合わない件をご紹介しました。


↑『韓国銀行』は毎月5日近辺にこのような書式で「外貨準備高」について発表しています。この発表による外貨準備の増減を(A)とします

↑『韓国銀行』の「ECOS」では、毎月「国際収支統計」を公表。同データの中には「Reserve assets(外貨準備)」の増減が計上されています。「外貨準備の増減」は「IMF国際収支統計マニュアル 第六版」から「金融収支」に入りました。同データによる外貨準備の増減を(B)とします

どのくらい合わないか「2019年01月~2020年07月」(増減なので2018年12月末から2020年07月までの増減になります:ex)01月のセルに入っている数字は2018年12月末から2019年末にかけていくら増減したかの数値)で両方のデータを比較してみます(面倒くさい方は表組をトバしていただいても大丈夫です)。

発表・増減(A) 国際収支統計・増減(B) (A)-(B)
2019年 01月 18.1 1.6 16.5
02月 ▲ 8.4 ▲ 5.9 ▲ 2.5
03月 5.8 14.6 ▲ 8.8
04月 ▲ 12.2 ▲ 11.1 ▲ 1.1
05月 ▲ 20.6 ▲ 13.3 ▲ 7.3
06月 11.0 ▲ 14.4 25.4
07月 0.4 16.6 ▲ 16.2
08月 ▲ 16.1 ▲ 11.5 ▲ 4.6
09月 22.0 19.6 2.4
10月 26.0 4.9 21.1
11月 12.0 19.1 ▲ 7.1
12月 13.0 ▲ 5.6 18.6
2020年 01月 9.0 14.6 ▲ 5.6
02月 ▲ 5.0 ▲ 1.0 ▲ 4.0
03月 ▲ 90.0 ▲ 89.2 ▲ 0.8
04月 38.0 50.2 ▲ 12.2
05月 33.0 15.9 17.1
06月 35.0 17.0 18.0
07月 57.0 4.0 53.0
小計 128.0 26.2 101.8

※単位は億ドル。▲はマイナスの意味です

(A)の発表では、2018年12月末~2020年07月末の19カ月で外貨準備は「計128.0億ドル」増加したことになります。

実際、(A)の発表データでは、韓国の外貨準備は2018年12月末4,037億ドル」、2020年07月末「4,165億ドル」でしたから、「4,165億ドル -4,037億ドル = 128億ドル」で合います。

ところが、(B)の「国際収支統計」の方では同期間で「計26.2億ドル」ですから、国際収支統計は2018年12月末から2020年07月で26.2億ドルしか外貨準備高は増加していないといっています。

差額は「101.8億ドル」になります。

つまり(A)の方が101.8億ドル多く発表されていることになるのです。なぜなのか分かりません(あるいは筆者がバカなだけなのかもしれません)。

しかし約102億ドルといえばざっくり計算しても1兆円を超えます。これなど誤差のうちなのでしょうか。韓国の外貨準備高は本当に公表されている数字で合っているのでしょうか。

(柏ケミカル@dcp)

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