【中国の外貨準備】08月末で「3.3兆ドル」と発表。97億ドル増加はドル安のため?

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対外負債が巨大であるため対外純資産(資産 – 負債)は1兆ドルを割ったという話もある中国ですが、2020年08月末時点での「外貨準備」が公表されました。

⇒参照・引用元:『国家外国為替管理局』公式サイト「Official reserve assets」

以下のようになっています。

外汇储备……3兆1,646.09億ドル
(Foreign currency reserves)
対前月比:102.18億ドル増加

基金组织储备头寸……98.14億ドル
(IMF reserve position)
対前月比:0.57億ドル減少

特别提款权……113.18億ドル
(SDRs)
対前月比:0.50億ドル増加

黄金……1,226.15億ドル
(Gold)
対前月比:4.73億ドル減少

其他储备资产……-4.13億ドル
(Other reserve assets)
対前月比:0.17億ドル減少

計:3兆3,079.43億ドル
対前月比:97.21億ドル増加

先月より97億ドル増加したわけですが、発表元の「国家外国為替管理局」は増加の理由について以下のように説明しています。

08月、中国の外国為替市場は安定しており、外国為替の需給は基本的にバランスが取れていました。

国際金融市場では、主要経済国の金融政策への期待、マクロ経済データおよびその他の要因の影響を受け、米ドル以外の通貨は一般的に米ドルに対して上昇しており、資産価格に影響を与えました。為替レートと資産価格の変動の複合効果により、当月の外貨準備の規模が大きくなりました。

外為市場の安定も何も、安定するように為替操作を行っているので当然のことです。「ドル安」になって他の通貨、他の通貨建ての資産価値が上がり、ドルで換算したときの外貨資産が増大した、と説明しています。

確かに、中国はドルに依存していると危険ですので(アメリカ合衆国にやられちゃうので)、ユーロなど他の外貨による資産を増やしているといわれます。しかし、「ドル安になったので97億ドル増えました!」と聞くと、なんだか不思議な気持ちになりませんでしょうか。

(柏ケミカル@dcp)

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