日本ではあまり報道が目立ちませんが、2020年09月14日夕刻、中国共産党の習近平総書記が、ドイツのアンゲラ・メルケル首相とビデオ会議を行いました。
ウルズラ・ゲルトルート・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長、シャルル・ミシェル欧州理事会議長も会議に参加しました。
先の王毅外相の訪欧は習総書記の露払いだったのかもしれませんね。大失敗に終わりましたけど。
「4つの維持」をドイツ・EUに要求した!
中国の国営メディア『人民日報』によればこの会談で習総書記は以下の「4つの維持」について要求したそうです。
1.平和的共存の維持
2.オープンな協力の維持
3.多国間主義の維持
4.対話と協議の維持
2.オープンな協力の維持
3.多国間主義の維持
4.対話と協議の維持
アメリカ合衆国との対立が抜き差しならぬところまできていますので、EUとの関係までおかしくしたくないということでしょう。少なくも「敵に回ってほしくない」「最悪でも中立を守らせたい」と考えていることが分かりますね。
ただ、ドイツはマース外相が先に「インド太平洋地域がドイツの外交政策の優先事項」と述べており(2020年09月02日)、習総書記の思惑どおりいくかは分かりませんよ。
(吉田ハンチング@dcp)