先にご紹介した懸念が現実のものとなりました。
アメリカ合衆国商務省は、先にご紹介してきた中国最大の半導体メーカー『SMIC』(Semiconductor Manufacturing International Corporation:中芯国際集成電路製造)への「製品輸出を一部禁止する措置を実行する」とのこと。
『Bloomberg』から報道が出ました(『Financial Times』が先に報じていました)。
(前略)
米商務省は今月25日付の書簡で、米企業はSMICへの一定の製品輸出に当たって免許申請が必要になると伝えた。ブルームバーグ・ニュースが書簡を確認したもので、同省産業安全保障局はSMICとその子会社が「軍事的な最終用途への転用で容認不可能なリスク」を突き付けるとしている。
(後略)
同書簡について合衆国商務省は公表していません(現時点では)。また、『SMIC』自体も合衆国商務省から正式な通知は受け取っていない表明しています。
ですので『SMIC』がどのような制限を受けるのかについては、まだ明らかになっていませんが合衆国が「半導体製造装置」を絞ってしまうと、『SMIC』の半導体製造に甚大な被害を与えるのは確実です。
『SMIC』は半導体を製造できなくなる可能性すらあります。
(柏ケミカル@dcp)