2020年10月17日、アメリカ合衆国の『Wall Street Journal』に「合衆国当局が人民解放軍に関係する学者を起訴するなら、中国共産党は中国本土にいる合衆国市民を拘束する可能性があると警告した」という記事が出ました。
中国の「千人計画」に関与した学者や研究者が次々と合衆国当局によって逮捕されている中、中国共産党がその報復として「中国にいる合衆国市民を拘束する」という脅しです。
しかし、2020年10月20日の『VOA(中文版)』には、中国外交部の報道官がこれを否定した、という報道が出ました。
以下の記事の一部を引用します。
中国共産党外務省は月曜日、在中合衆国民が恣意的な逮捕の脅威に直面していることを否定した。
これは、影響力のある『ウォール・ストリート・ジャーナル』が、合衆国司法省が人民解放軍(PLA)につながる学者を起訴した場合、中国が在中米市民を拘束する可能性がある――と北京がワシントンに警告した、と報じたのを受けてのことだ。
「戦狼」外交官として知られる外務省報道官の趙立堅氏は、10月19日の定例記者会見で、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の報道について問われると、外国人が中国で「恣意的に拘束されている」とする合衆国の主張は事実とは完全に異なったものだと述べた。
(後略)⇒参照・引用元:『VOA(中文版)』「中国否认威胁拘捕在华美国人以报复美起诉解放军学者」(原文・中国語/筆者(バカ)意訳)
「全く異なったものだ」もナニも、国籍こそカナダですが、『ファーウェイ』(Huawei:華為技術)の孟晩舟CFO逮捕の報復として中国共産党に拘束された二人は解放されていません。また、先にご紹介したとおり、台湾から中国を訪れた48人が行方不明のままです。
よくまあ「事実とは全く異なる」なんてウソをよく言えたものです。
(吉田ハンチング@dcp)