中国「新コロナ用ワクチン」を輸出価格の20倍で国内に販売、という話

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いささか旧聞に属する話なのですが、興味深い話ですのでご紹介します。現在、世界中で新型コロナウイルスのワクチンが開発・試験されていますが、もちろん中国も行っています。

また中国ではすでにワクチンの接種を始めています。これについてはアメリカ合衆国メディア『ニューヨークイムズ』から「賭けみたいものだ」という旨の報道が出ています。

有用なのか臨床試験は十分なのかは不明ながら、中国はずんずんワクチンの使用を進めていますが、実は輸出に乗り出しているのです。

中国とブラジルは新型コロナウイルスワクチンの販売契約を結んだのですが、中国メディア『Phoenix.com』によると、中国国内での価格は、

1回分:300元
2回分;600元

で、すでに10万人以上が接種を受けたとのこと。これについては台湾メディアでも報じられています。

ところが、中国のネチズンが、

『中国科兴生物技术公司』が4,600回分のワクチンを提供する契約
1回分:2ドル約13.4元
2回分:4ドル約26.8元

と暴露しました。現在この投稿は削除されており見ることはできませんが、国内価格はなんと輸出価格の20倍超です。

本当に国民を救う気があるのかどうか問いたくなるような価格差です。

中国ネチズンはこの投稿に怒り爆発。しかし、不満と反感の波が広がっても仕方がないでしょう。ただ、中国のワクチン価格はまちまちなようで、例えば浙江嘉兴市CDCは「1回:200元/2回:400元(14~28日間で2回接種)」という価格をWechatで案内しています。

安くなれば中国の皆さんも接種しやすくなるのでしょうが、問題はこれが「賭けじゃないかどうか」です。

(吉田ハンチング@dcp)

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