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韓国で「輸出が復活」というが本当か? 昨年の10月水準ですよ

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韓国の2020年09月の国際収支統計が暫定版ながら締まりましたので、最も大事な輸出入がどうなったのかをグラフにしてました。

2020年09月の輸出・輸入金額
輸出金額:498億4,850万ドル
輸入金額:378億2,660万ドル
「輸出 – 輸入」 = 貿易収支:120億2,190万ドル

という結果でした。2017年01月~2020年09月の輸出・輸入をグラフにしてみると以下のようになります。

輸出金額がドーンと上がりましたが、輸入はそこまでの上昇ではなく、そのため貿易収支は120億ドルも黒字になっています。

貿易収支は海外との物品の取引の黒字・赤字を示し、「輸出 – 輸入」で求めます。ですので、グラフでいうと「青いライン:輸出」と「オレンジのライン:輸入」の高さの差、差の開き具合が貿易収支になります。

韓国メディアでは「輸出が復活だ」と喜んでいますが、上のグラフを見ていただけば分かるとおり、2019年10月のレベルにまでは戻りましたが……なのです(2019年10月が「輸出:491.2億ドル」でニアピン)。

なにせ韓国が直近で一番景気が良かったのは2017年09月のこと。ここからすいすい輸出がそこまで回復するのかは疑問です。それより輸入がまだ弱体化している点に注意が必要でしょう。韓国は資本財、中間財を輸入してそれで製品を作り、輸出するスタイルの国です。製造業でそれら製品の元を輸入する元気がないということですから、輸出ばかり見ないで輸入の方も回復するかどうかを気にしていなければなりません。

韓国2020年09月の経常収支はなぜ「102億ドル」も黒字になったか?
2020年11月05日、『韓国銀行』が2020年09月末時点での「国際収支統計」(暫定版)を公表しました。「経常収支」が「102億1,390万ドルの黒字」という結果で、単月の「経常収支」で100億ドルを超えたのは実に2018年09月以来のこ...

(柏ケミカル@dcp)

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