あれだけ人を罵倒して自分から席を立ったくせに、今度は「復帰してもいいかな」チラッという態度。厚顔無恥というか、無責任というか……。もちろんトランプ大統領のことです。
トランプ大統領は、USTR(Office of the United States Trade Representativeの略:米国通商代表部)のロバート・ライトハザー代表(上掲の写真)らに「TPP(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreementの略:環太平洋パートナーシップ協定)への復帰を検討せよ」と指示したとのこと。ただし「我々の条件で」という言葉が前に付きます。
2017年1月には「TPPから永遠に離脱する」として大統領令に署名したにも関わらず、2018年1月のダボス会議では「復帰するかもよ」と発言。世界中、特に日本を呆れさせました。
日本はアメリカが抜ける中、残る10カ国(日本を入れて11カ国)を必死に説得し、「TPP11」の署名(2018年03月09日:日本時間)にまでこぎつけたのです。
トランプ大統領の傲慢も極まれりという感じですが、安倍首相は日本の兄貴分であるアメリカを邪険にはできません。また、NAFTA(North American Free Trade Agreementの略:北米自由貿易協定)の再交渉で揉めているカナダ、メキシコにとっては「アメリカと交渉するいい機会」になるでしょう。
安倍首相はトランプ大統領と04月17日・18日に首脳会談を持ちます。その際にどのような話になるかが注目されます。
(柏ケミカル@dcp)