燃える電気自動車といえば、韓国『LG化学』のバッテリーセルを搭載した『現代自動車』『GM』『オペル』でリコールが開始されています。
実は、『LG化学』だけでなく、同じ韓国企業の『サムスンSDI』も電気自動車火災の件で責任が追及され、巨額の補償金を請求されそうなのです。
『フォード』の被害「7億9,000万ドル」!
『サムスンSDI』製のバッテリーを搭載した『フォード』の「Kuga(クーガ)PHEV」↓で火災が発生し、2万台がリコールとなりました。
これもあって、『フォード』の欧州法人は2020年第3四半期に「4億4,000万ドル」の赤字を計上。さらにまずいことに、その分の二酸化炭素排出量を抑えられなかったため、「3億5,000万ドル」規模の追徴金を課せられそうなのです。
『サムスンSDI』の電池セルによる『フォード』の被害
赤字:4億4,000万ドル
追徴金:3億5,000万ドル
小計:7億9,000万ドル
(約822億1,214万円:「1ドル=104.07円」で換算)
赤字:4億4,000万ドル
追徴金:3億5,000万ドル
小計:7億9,000万ドル
(約822億1,214万円:「1ドル=104.07円」で換算)
で、『フォード』のドイツ法人社長は、
「バッテリー供給会社の製造過程でバッテリーセルに欠陥があったため」に火災が発生したとし、「場合によっては補償を要求する」
と述べたとのこと(韓国メディア『時事ON』の記事による)。
というわけで、上掲の被害全額が請求されると、『サムスンSDI』は会社な大変な窮地に陥ります。
2019年の同社の営業利益は「4,621億ウォン」しかないのです。
『フォード』被害総額:7億9,000万ドル(約822億1,214万円)
『サムスンSDI』営業利益:4,621億ウォン(約435億1,800万円)
『サムスンSDI』営業利益:4,621億ウォン(約435億1,800万円)
自社製品に欠陥があったためで、いわば自業自得ですが、このような賠償金が課せられると『サムスンSDI』の経営に深刻なダメージを与えるでしょう。
とにかく韓国のバッテリーメーカーは「世界シェアが……」とか言う前に、火事を出さない製品を納品するようにいたしましょう。火事は出すわ、賠償金を課せられるわ、では会社が持たないです。
(吉田ハンチング@dcp)