明けましておめでとうございます。
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2021年一発目の記事は中国の銀行が直面する「不良債権」のリスクについてです。
コロナ禍からの経済回復のため、ご多分にもれず中国でもお金をじゃぶじゃぶまきました。企業、家計への巨額の融資が行なわれ、一方で返済の猶予措置も実施されました。しかし、この措置がなくなると、「実は返済できません」という不良債権が一気に顕在化する可能性があります。
そうなると銀行の健全性に関わります。実際、『中国人民銀行』によると中国の銀行の不良債権の規模は以下のように膨らんでいるのです。
2020年第3四半期
不良債権:2兆8,400億元(約44兆8,525億円)
不良債権比率:1.69%
不良債権:2兆8,400億元(約44兆8,525億円)
不良債権比率:1.69%
リーマンショックに見舞われた2009年第1四半期の不良債権比率が「2.04%」でした。近付いています。
また、2020年08月、中国銀行保険規制委員会の郭树清委員長は「中国の銀行業界は2020年に3.4兆元の不良債権を処分すると予想され、2021年にはさらに多くの金額に直面する」と述べたとのこと。
2020年12月17日、中国銀行保険規制委員会は、不良債権を引き受けさせるために「银河资产管理有限责任公司」の設立を認可しました。いわゆるバッドバンクです。中国の金融はかなりドタバタしてきました。
⇒参照・引用元:『阿波罗新闻网』「中国银行业面临坏账激增或引发融资困难」
(吉田ハンチング@dcp)