明けましておめでとうございます。
本年もMoney1をご愛顧賜れますようお願い申し上げます。
『双竜自動車』は部品メーカーに代金が支払えない
事実上破綻した韓国の『双竜自動車』ですが、法定管理開始まで2カ月の猶予をもらい、なんとか工場を稼働し続けようと努力しています。
しかし、問題は部品を供給する中小企業です。これら企業も代金を支払ってもらえなければ生き続けることができません。かといって、部品の供給を断って『双竜自動車』が完成自動車を販売できず、飛んでしまっても元も子もないのです。
「800億ウォン」の約束手形を融資に切り替える?
暮れも押し迫った2020年12月31日、韓国政府が、『双竜自動車』に部品を納入する中小企業に向けて「約束手形を融資に切り替えるよう努力する」と述べたとのこと。韓国メディア『毎日経済』によると、10月に納品した部品メーカー240社の代金「1,780億ウォン」は12月末日支払いで、以下のようになっています(支払サイトは60日なわけです)。
10月納品の代金:1,780億ウォン
『双竜自動車』支払い:700億ウォン
約束手形の期限延期でしのぐ:280億ウォン
約束手形のまま:800億ウォン
『双竜自動車』支払い:700億ウォン
約束手形の期限延期でしのぐ:280億ウォン
約束手形のまま:800億ウォン
「800億ウォン」の約束手形が現金化できず、宙に浮いているわけですが(というか不渡りですわね)、これを融資に切り替える――としたわけです。ただし、あくまでも「努力する」であって決まったわけではありません。また、10月納品分の支払いはそれでしのげたとしても、すぐ1カ月後には11月納品分の支払いがきます。
どこまで続くぬかるみぞ、です。
(吉田ハンチング@dcp)