Money1でもかつてお伝えしたフィデリティ・インベストメンツの「マゼラン・ファンド(Fidelity Magellan Fund)」には、かつてピーター・リンチ(Peter Lynch)というモンスター・マネージャーがいて市場平均を大幅に上回る利回りを叩き出していました。
06月05日、『Bloomberg』に「伝説のマゼラン・ファンドも資金集めに苦戦-運用成績良好でも」という記事が掲載されました。
かつてとは異なり、現在ではアクティブ・ファンドではなくインデックス・ファンドに投資するのが主流になっていますので仕方がない面もありますが、マゼランですら資金流出の方が大きいというのは、往時からすれば隔世の感がありますね。
現在のファンドマネージャー、ジェフ・ファインゴールド(Jeff Feingold)さんも決して悪い運用成績ではないのですが、「S&P500」の平均利回りを0.2%を上回るぐらいでは「マゼラン・ファンド」を名乗る以上は許してもらえないのかもしれませんね。
ちなみに、マゼラン・ファンドのマネージャーとS&P500の平均利回りを比較すると、以下のようになります。
●ピーター・リンチ(1977-1990年):29.0%
S&P500:15.5%
●モリス・スミス(1990-1992年):12.7%
S&P500:9.2%
●ジェフリー・ビニック(1992-1996年):16.6%
S&P500:16.1%
●ロバート・スタンスキー(1996-2005年):6.9%
S&P500:8.1%
●ハリー・ラング(2005-2011年):-0.5%
S&P500:2.3%
●ジェフ・ファインゴールド(2011年-現在):15.3%
S&P500:15.1%
※ジェフさんの運用実績は2018年05月31日までのもの
こうして並べてみますと、ピータ・リンチの銘柄選択眼がいかにものスゴかったのかがよく分かりますね。
⇒参照・データ引用元:『Bloomberg』「伝説のマゼラン・ファンドも資金集めに苦戦-運用成績良好でも」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-05/P9TYHP6K50XU01
(柏ケミカル@dcp)