バッテリーメーカー韓国『LGエネルギーソリューション』が世界的にピンチです。
先に韓国国土交通部は、『現代自動車』の電気自動車で火事が起こったのは『LGエネルギーソリューション』製のバッテリーのせいであると断定した文書を出しました。
全数リコールになったので、とりあえず『LGエネルギーソリューション』は『現代自動車』とリコールについて費用分担を行わなければなりません。
それだけではなく、アメリカ合衆国では訴訟です。
2020年10月に合衆国『GM』の「シボレーボルト EV」という車種が火災を起こした件をご紹介しましたが、これに搭載された電池セルも『LGエネルギーソリューション』(当時は『LG化学』)製のものでした。
で、『GM』はミシガン州、イリノイ州で集団訴訟を起こされているのです。
矢面は『GM』で、『LGエネルギーソリューション』ではありませんが火事の原因が同社のバッテリーと確定されたらただでは済みそうにありません。
先日、『LGエネルギーソリューション』は合衆国を舞台に『SKイノベーション』相手の「営業秘密を盗まれた」という件で勝訴したのですが、なんとも皮肉な話です。勝訴して手にするだろうお金は、火事を起こしたせいですっかりなくなるかもしれません。
というのは、『LGエネルギーソリューション』が『SKイノベーション』に要求している「営業秘密窃盗」の賠償金額は「1兆ウォン(約9,600億円)」などと報道されているのですが、『現代自動車』のリコール費用も同じ「1兆ウォン」と推算されています。
ですので、『SKイノベーション』が『LGエネルギーソリューション』に支払った賠償金1兆ウォンがそのまま『現代自動車』にいくという、世にもあほらしい事態があり得るわけです。
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(吉田ハンチング@dcp)