以前ご紹介した、アメリカ合衆国の水素トラックメーカー『Nikola(ニコラ)』の件です。同社は、空売り集団『ヒンデンブルグ・リサーチ』(Hindenburg Research)から「詐欺だ」と数々の指摘を受け、評価が暴落しました。
以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用)。
『ニコラ』の株価推移ですが、一時は高く評価され最高値は「93.99ドル」だったものが、直近では「終値:16.39ドル」。最高値からここまでで見ると「82.6%の下落」です。
さすがに資金調達をしないとならなくなったらしく、新株を発行して1億ドルを調達する計画を明らかにしました。これが03月16日(現地時間)のことでしたが株価は上掲のとおり低迷したままです。
つまり投資家をまったく刺激しなかったわけです。「また詐欺なんじゃないのか」という目で見られていることは想像に難くありません。一度評判が落ちると、それを取り返すのは容易なことではないという好例です。
評判はともかくとして、この資金調達が失敗した場合です。キャッシュフローに行き詰まる可能性が見えてくるかもしれませんので要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)