2022年03月09日に行われた選挙で、韓国の次期大統領に尹錫悦(ユン・ソギョル)さんが選ばれました。
尹さんは親米派です。当選の弁でも「米韓同盟を再建し、自由民主主義、市場経済、人権の核心価値を共有しながら包括的戦略同盟を強化する」と述べています。
韓国に待ちかねた親米大統領が誕生したというので、アメリカ合衆国がさっそく動きました。
10日の午前10時頃、合衆国のバイデン大統領が自宅から尹さんに電話を入れ、約20分話し合いました。本件について合衆国ホワイトハウスは以下のようリリースを出しています。
ジョセフ・R・バイデン Jr.と尹錫悦(ユン・ソギョル)次期韓国大統領との電話会談の要旨
ジョセフ・R・バイデンJr.大統領は、本日、韓国(ROK)の尹錫悦次期大統領と会談し、彼の当選を祝った。
両者は共に、インド太平洋の平和、安全、繁栄の要である米韓同盟の強さを確認した。
バイデン大統領は、韓国の防衛に対する米国のコミットメントを強調し、気候変動、COVID-19の流行、サプライチェーンなどの主要な地球規模の課題に対する協力を深めるために共に努力することを期待すると述べた。
両者はまた,朝鮮民主主義人民共和国の核・ミサイル計画によってもたらされる脅威への対処について,緊密な連携を維持することを約束した。
注目は「インド太平洋の平和、安全、繁栄の要である米韓同盟」と入っている点です。
文在寅大統領があれほど組み入れられるのを嫌い、逃げ回ってきた「インド太平洋」フレームに韓国との同盟が役立つもの、要であると規定し、尹さんもそれに同意したことになっています。
つまり、対中国包囲網に荷担することに異議なしということを意味します。
韓国は、尹大統領になれば安全保障は合衆国側に踏み込んだものに転換するでしょう。
問題は、韓国内がそれでまとまるかどうかです。
今回の選挙で負けたとはいえ、進歩派勢力も黙ってはいませんし、巻き返しを図るはずです。この動きが激しくなった場合、韓国でややこしい騒動が起きる可能性があります。
(吉田ハンチング@dcp)