2021年05月13日、『韓国銀行』が2021年03月時点での流動性のデータを公表しましたが、ついに「M2」※が「3,300兆ウォン」を突破しました。韓国市場最高額をまた更新です。
「3,313兆906億ウォン」となりました。これも流動性を確保するために韓国政府、『韓国銀行』が旗を振ってお金をじゃぶじゃぶ流したためですが、このお金の増加速度は異常ともいえるほどです。
以下をご覧ください。
2021年に入ってからむしろお金の増え方は加速しています(傾きが急になっていることをご確認ください)。
02月 対前月比:41兆ウォン増加
03月 対前月比:39兆ウォン増加
コロナ禍の中、必死にお金をまいた2020年の増加額は月平均で「24兆ウォン」なのです。2021年に入ってからの増加がいかに大きいかお分かりいただけるでしょう。
問題はまいてまいて、じゃぶじゃぶのお金が株式・不動産のみならず、暗号資産などにも向かっていることです。当然ですが調整局面がきたら大変なことになります。
韓国のYooTuberで早ければ夏、遅くても秋には不動産価格が暴落すると予測する人が出て、韓国メディアが取り上げたりしています(当たるも八卦、当たらぬも八卦ですが)。
かといって、にわかにインフレ懸念が出ていますので『韓国銀行』も引き締めに動くわけにもいきません。
コロナ禍からの回復もまだですから当面緩和を継続してお金じゃぶじゃぶ路線でいくしかありません。そうすると資産価格がさらに膨らみ、「これがはじけたらどうするんだ」という懸念も大きくなります。
どうもけっこう面倒な話になってきました。
「音楽が鳴っている間は踊り続けるしかないが、みんなどこかで曲がストップすることは分かっている」というイス取りゲーム状態といえるかもしれません。
※「M2」は至極簡単に言えば市中にどれくらいあるのかを示す指標です。
M2=現金通貨+預金通貨+準通貨+CD(預金通貨、準通貨、CDの発行者は、国内銀行等<マネーサプライ統計のM2+CD対象預金取扱機関と一致>)
⇒参照・引用元:『日本銀行』「マネーストック統計のFAQ」
https://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/faqms.htm/
(吉田ハンチング@dcp)