小ネタかもしれませんが、韓国のLCC(格安航空会社)の現状を伝えるものですのでご紹介します。
05月27日にご紹介した、『錦湖建設』の朴三求(パク・サムグ)前会長が拘束起訴※され、『アシアナ航空』『エア釜山』『錦湖建設』の3社の株式が一時的に取引停止になった件の続きの話です(詳細は以下の記事をご参照いただければ幸いです)。
取引停止に対して意見書を提出してはいるのですが、韓国取引所は上場資格審査に突入しています。2021年06月18日、審査委員会の審議対象にしたことが分かりました。
この審査の結果は20営業日以内に出ます。もし上場廃止となったら株主は大変に困ったことになります。
債務超過を解消しなければならない!
また、それ以前にそもそも『エア釜山』は2021年第1四半期に債務超過に陥っています。債務超過になってもすぐに倒産するわけではありませんが、財務状態が非常によろしくないのは確かです。
本件を報じた『聯合ニュース』によると「業界では少なくとも2,000億ウォン以上の資本を拡充しなければいけない」と見ているとのこと。
『エア釜山』の株式の時価総額が「2,934億ウォン」(約284.6億円)ですから、その分がまるまるいるんじゃないか?と指摘されています。
2020年は韓国の航空業界はまさに厄年で、結局『大韓航空』と『アシアナ航空』も合併しなければならないという事態になりました。しかし、この飛びそうという状況は今も続いているのです。
先に『産業銀行』の総裁が「LCCも統合する」と発言したことがありますが、構造改革を行わないとLCC各社は青息吐息というのが本当のところです。
とりあえず、『エア釜山』の上場がこのまま維持されるかどうかにご注目ください。
※独占規制および公正取引に関する法律違反と特定経済犯罪加重処罰法上の横領・背任の疑いです。
(吉田ハンチング@dcp)