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中国「千人計画」参加のNASA科学者に実刑判決。実は日本とも関わりがあった

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2021年06月16日、アメリカ合衆国司法省は、

『NASA』の上級科学者MEYYA MEYYAPPANに中国の「千人計画」プログラムへの参加および教授職に関連して虚偽の陳述を行ったとして実刑判決を下した

というリリースを出しました。


↑合衆国司法省のリリース。2021年06月16日

Meyyappanさんについては先にもご紹介していますが、『エイムズ研究センター』のナノテクノロジーセンターでチーフサイエンティスト(探査技術担当)を務めたほどの一級の研究者です。

このような人物が「千人計画」に参加していたとは驚きですが、今回の判決で30日間の禁固刑、および10万ドルの罰金支払いが科せられました。

日本に知人の多い著名な研究者だった

Meyyappanさんは実は日本にも関係がある人なのです。司法省の文書から以下に一部を引用します。

(前略)
In his position at NASA, MEYYAPPAN was subject to certain statutory, regulatory, and agency restrictions and reporting requirements regarding, among other things, outside employment, travel, and compensation.

NASAでの職責上、MEYYAPPANには社外での雇用出張報酬などに関して、法律、規制、機関による制限報告義務がありました。

Notwithstanding these prohibitions, MEYYAPPAN participated in China’s Thousand Talents Program, a program established by the Chinese government to recruit individuals with access to or knowledge of foreign technology or intellectual property, and held professorships at universities in China, South Korea, and Japan, and failed to disclose these associations and positions to NASA and the U.S. Office of Government Ethics.

これらの事項にもかかわらず、MEYYAPPANは、外国の技術や知的財産へのアクセスや知識を持つ個人を採用するために中国政府が設立したプログラムである中国の「千人計画」に参加し、中国韓国日本の大学で教授職に就いていましたが、これらの団体や役職をNASAや合衆国政府倫理局(U.S. Office of Government Ethics:略称「USOGE」)に開示していませんでした。
(後略)

日本でも教授職を勤めていたと書かれています。調べて見ますと、以下の『名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー』の平成9年(1997年)の研究員招聘リストに名前が見られます。

ただし、Meyyappanさんが「千人計画」に参加を申請したのは、2016年頃とされているので、この1997年当時はメンバーではなかったはずです。

以下は『財団法人 機械システム振興協会』の平成20年(2008年)03月の「宇宙用マイクロ・ナノ技術に関する調査研究 報告書」にも名前が登場しています。ただし、これは研究紹介です。日本でも有名な研究者だったわけです。

以下は『東北大学 流体化学研究所』の記事。2013年02月19~21日に開催された「The AIMR International Symposium 2013」に招待されたMeyyappanさんについて「寒川先生の20年来の親友である」と書かれています。

以下は2019年05月22日、23日に開催された「2019 FLEX Japan / MEMS & SENSORS FORUM」でのMeyyappanさんの講演を紹介した記事。日本で講演に招かれるほど著名な存在だったようです。

Meyyappanさんは日本にも知人が多くいらっしゃる著名な研究者なのです。

また、司法省のリリースによればMeyyappanさんは中国で「千人計画」ではおなじみのシャドウ・ラボを持っていたことが分かっています。以下に引用します。

(前略)
On or about October 27, 2020, MEYYAPPAN was interviewed by the FBI, NASA OIG, and the USAO, in New York, New York. During that proffer session, MEYYAPPAN falsely stated, among other things, that he was not a member of the Thousand Talents Program and that he did not hold a professorship at a Chinese university. In truth and in fact, MEYYAPPAN was a member of the Thousand Talents Program and held a professorship at a Chinese university, funded by the Chinese government.

2020年10月27日頃、MEYYAPPANは、ニューヨーク州ニューヨークで、FBI、NASA OIG、USAOの聴取を受けました。

そこでMEYYAPPANは、特に自分は「千人計画」のメンバーではない中国の大学で教授職に就いていないなどの偽りを述べました。

実際には、MEYYAPPANは「千人計画」のメンバーであり、中国政府の資金援助を受けて中国の大学で教授職に就いていた
(後略)

「千人計画」のメンバーだったからといってMeyyappanさんの科学者としての実績、研究成果が否定されるものではありません。

しかし、それらは中国に流れたでしょう。「千人計画」の契約書の中身からいって流出は恐らく間違いないと思われます(以下の記事を参照してください)。

中国「千人計画」の契約書の中身。「知的財産」強奪を推奨している
先に挙げた記事に加筆いたしました。日本でも『日本学術会議』の問題で「千人計画」について議論されるようになっています。「千人計画」がどのような悪辣な契約書を参加者と締結しているのか、についてはアメリカ合衆国では調査報告書が出ています。 ...

中国は火星に探査機を着陸させましたが、もしかしたらNASAから流出した技術が使われているかもしれません。

⇒参照・引用元:『アメリカ合衆国 司法省』公式サイト「Senior Nasa Scientist Sentenced To Prison For Making False Statements Related To Chinese Thousand Talents Program Participation And Professorship」

(吉田ハンチング@dcp)

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