中国が各国の市場を食い荒らす。米国が中国産の関税を2倍にする理由

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中国産の太陽電池セルはイナゴのように世界各国の市場を食い荒らしたました。現在どうなっているのかを見てみましょう。

モジュール出荷量Top10は全部中国企業

中国は太陽光発電モジュールの生産・出荷量で世界一です。しかもシェアを独占しています。

2023年の世界の太陽光発電モジュールの出荷Top10は、すべて中国企業で占められています。

企業名 出荷量(GW) 対前年比
晶科能源(Jinko Solar:ジンコソーラー) 78.52 77.0%
隆基绿能(LONGi) 67.52 44.4%
天合光能(トリナ・ソーラー) 65.21 51.3%
晶澳科技(JAソーラー) 57.09 44.0%
通威太阳能(Tongwei Solar) 31.11 292.1%
阿特斯(アトラス) 30.70 45.0%
正泰新能(Astronergy:チントニューエナジー) 28.00 107.0%
东方日升(Risen Energy:ライセンエネルギー) 18.99 41.0%
一道新能(DAS SOLAR) 18~20 97.0%
协鑫集成(GCLインテグレーション) 16.42 1.5%

上掲は太陽光発電モジュールの出荷推移の予測ですが、中国企業が圧倒的なシェアを持つことになるのは明らかです。これもまた中国の過剰生産のなせる業です。

もう何度だっていいますが、中国は安値の叩き合いを行って、国内をレッドオーシャンにし企業同士の食い合いを起こします。もうかると聞けば、それがどんな畑違いの業種でも飛び込むからです。

畑違いの業種ですから、よそから技術や生産ノウハウなどをパクってくることはいうまでもありません。国内で食い合うのと同時に、海外にも出荷して、各国のドメスティックな企業を食い殺してしまうのです。まさにイナゴようです。

海外輸出の際にも表裏を問わず、さまざまな手管を用います。

日本の政治家の中には太陽光発電施設の建設に邁進した人がいます。その人が、例えば上記10社企業からお金をもらったりしていないか、ハニートラップに掛かっていないか、など「どんな筋」と関わりがあるのか、洗う必要があるでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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