中国・広東省にある「台山原子力発電所」での放射線漏れについて2021年06月14日に『CNN』から報道があった後、しばらくどこからも目新しい情報は出ませんでした。やっと18日になって、フランスメディア『フィガロ』に「フランスと中国との関係が緊張」という報道が出ました。
『グーグルマップ』で見た台山原子力発電所。PHOTO(C)GoogleMap
同記事によれば、プラントの中国側運営者である『中国広核集団』(CGN)とMTGを行ったフランス『Framatome(フラマトム)』社の人によると、事態の深刻さよりも中国企業の態度にショックを受けたとしています。
『フラマトム』の提案を軽視し、耳を貸さない
透明性のルールに従わない
透明性のルールに従わない
が指摘されています。これは情報が隠蔽されやすいことを示します。
また、2021年06月16日、フランス「原子力安全局」(略称「ASN」)が中国側のカウンターパートと話し合ったとのこと。中身は残念ながら分かりません。しかし、フランス企業の意見を軽視し、運転を継続するという姿勢を取っている中国ですので、友好的な雰囲気ではなかったでしょう。
この台山原子力発電所にはさらに2基原子炉を追加で建造する予定ですが、このフランスと中国の関係の緊張で雲行きが怪しくなってきたかもしれません。
⇒参照・引用元:『フィガロ』「台山事件後のEDF・中国間の緊張」
(吉田ハンチング@dcp)