2021年06月22日、『韓国銀行』から「金融安定報告書」が公表されました。さっそく韓国メディア『毎日経済』に「借金だらけ韓国」という小見出しのある記事が出ました。
念のために書きますが筆者の言ではありません。「この多くの負債誰が払う…家計、企業、政府の負債5,000兆超えた」という記事内にあるのです。
同記事では、『韓国銀行』とラスボス『BIS』(Bank for International Settlementsの略:国際決済銀行)のデータから以下のように数字をまとめています※。
政府負債: 860兆ウォン(約84.3兆円)
企業負債:2,181兆ウォン(約213.7兆円)
家計負債:2,045兆ウォン(約200.4兆円)
小計:5,086兆ウォン(約498.4兆円)
企業負債:2,181兆ウォン(約213.7兆円)
家計負債:2,045兆ウォン(約200.4兆円)
小計:5,086兆ウォン(約498.4兆円)
これまでMoney1でも何度か韓国の政府・企業・家計三部門の負債合計を5千兆とご紹介しましたが、それは四捨五入して5千兆でした。ところが、今度は本当に5千兆超えです。
この政府負債は恐らく「D1」なので、『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)で使う「D2」基準にすれば、政府負債が大きくなるので、三部門合計は「5,086兆ウォン」も超えるでしょう。
ここまで負債が増加していると、金利の上昇に注目が集まります。現在韓国は史上最低の金利ですが、これを『韓国銀行』がいつ反転させるかです。李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は、『韓国銀行』創立71周年記念式の際に、
・新型コロナウイルスの流行状況
・経済成長率の見通し
・家計負債の状況
・経済成長率の見通し
・家計負債の状況
を判断のパラメーターとして挙げました。つまり、『韓国銀行』は、三部門の中では、やはり「家計負債」の爆発に最も注意を払っているのです。
⇒参照・引用元:『毎日経済』「この多くの負債誰が払う…家計、企業、政府の負債5,000兆超えた」
⇒参照・引用元:『韓国銀行』「金融安定報告書」
※政府負債(D1)は「846.9兆ウォン」ではないのかなどの疑問がありますが同記事の数字を引きます。
(吉田ハンチング@dcp)