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韓国文大統領「貿易の力で先進国になった。成果を否定するな」「日本の輸出規制にも揺るがず」

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2021年12月06日、韓国文在寅大統領は「貿易の日」の記念式典に出席し、スピーチを行いました。このスピーチの中に興味深い発言があるのでご紹介します。

以下にスピーチから最後の部分を引用します。

(前略)
去る07月、国連貿易開発会議は満場一致で韓国の地位を先進国に変更しました。

国連貿易開発会の設立後の初めての事例です。

私たちは日本の輸出規制からコロナまで相次ぐ危機にも揺らぐことなく、貿易の力で先進国となりました。

しかし、このような大切な成果さえも、ひたすら否定し、卑下するだけの人がいます。

国民の誇りと希望を崩すことです。

私たちの経済に不平等や格差の拡大といった多くの課題が残っているのが事実です。しかし、良い成果には惜しみない声援を贈ってください。
(後略)

⇒参照・引用元:『韓国 大統領府』公式サイト「第58回貿易の日記念式典スピーチ」

日本の輸出管理強化、コロナといった危機にも揺らがず韓国は貿易の力で先進国になった――と述べました。

先にもご紹介しましたが、国連貿易開発会議(United Nations Conference on Trade and Development:略称「UNCTAD」)で先進国と認められたのは確かですが、これによって不利益も被ることになりました。開発途上国のママなら得られたメリットが以降受けられなくなることを意味するからです。要は、お金をもっと出すことになったのです。

「ひたすら否定し、卑下する人がいる」と不満を表明している点は注目ポイントです。

これは「韓国の成果」を否定、卑下するという意味でしょうが、「文政権の成果を」とも取れます。自分の執政下で韓国は先進国になった、それを否定するなと言っているのではないでしょうか。つまり、自分の成果を否定するな、です。

しかし、文政権の成果で誇れるものは、ほぼありません。

不動産価格の高騰が最大の失政に挙げられますが、所得主導経済による個人事業主の多くを廃業に追い込み、失業率を上げましたし、政府の規制強化によって韓国旗企業の海外脱出を推進。

のみならず、韓国政府・司法の理不尽・非合理な立法・判断によって、外国からの投資を遠ざけました。

また、反米・反日姿勢によって自由主義陣営から韓国の位置を遠ざけました。かといって親北・親中姿勢によって北朝鮮・中国との距離が縮まったわけでもありません。北朝鮮・中国は韓国を友好国などとは見ていません。北朝鮮からすれば相変わらず妥当すべき政府であり、中国から見れば属国扱いです。

「自身の成果を否定するな」という気持ちは分からないでもありませんが、政治は結果が全てです。

文大統領は為政者として、批判は甘んじて受けなければならないでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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