2022年01月05日、『韓国銀行』が2021年12月末時点の外貨準備高を公表しました。
外貨準備高:4,631億ドル(約53兆7,011億円)※1
(前月比:8億ドル減少)<<内訳>>
⇒Securities 4,217億ドル(約48兆9,003億円)
(証券類)
前月比:8億ドル増加⇒Deposits 166億ドル(約1兆9,249億円)
(預金)
前月比:16億ドル減少⇒SDRs 154億ドル(約1兆7,858億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:増減なし⇒IMF position 46億ドル(約5,334億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし⇒Gold 48億ドル(約5,566億円)
(金)
前月比:増減なし※1円換算は2022年01月05日「1ドル=115.96円」のレートで算出
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「公式外貨準備(2021年12月)」
当月の注目は、現金たるDeposits(預金)が「16億ドル」(約1,855億円)減少したことです。
今回の外貨準備高の減少について『韓国銀行』は以下のように説明しています。
ㅇ기타통화 외화자산의 미달러화 환산액 증가에도 불구하고 외화 표시 외국환평형기금채권 원리금 상환 등으로 감소
ㅇその他通貨建て外貨資産の米ドル換算額が増加したにもかかわらず、外貨建て外国為替平衡基金債券の元利償還などによって減少
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年12月末の為替保有額」
珍しい説明が出ています。「外国為替平衡基金債券」(外平債)の償還で現金が減ったという説明です。Securities(証券類)が8億ドル増えていますので、減った現金16億ドルのうち、8億ドルはSecurities(証券類)に換わり、残りの8億ドルが償還されたとすれば、一応当月の帳尻は合います(推測です:償還額などの発表を確認する必要あり)。
外貨準備というのは、借金をしても増やすことができますし、借金を返したら減るものだったりするのです。
アメリカ合衆国の財務省から「合衆国公債の保有状況」が公表されたら、それを基にさらに検証してみましょう。
(吉田ハンチング@dcp)