韓国『輸出入銀行』といえば、2020年韓国がドルが枯渇してドボン寸前になった際に、私募債を発行して『サムスン電子』からドルを調達した国策銀行です。
韓国政府が出資する輸出信用機関(Export Credit Agency)で、韓国企業の貿易、海外投資などに関する輸出金融、保証などの信用供与を行っています。
2022年01月06日、『輸出入銀行』がドル建て債券(グローバルボンド)の発行によって30億ドルを調達したことが明らかになりました。
満期3年:10億ドル(約1,158億円)
満期5年:10億ドル(同上)
満期10年:10億ドル(同上)
小計:30億ドル(約3,475億円)
満期5年:10億ドル(同上)
満期10年:10億ドル(同上)
小計:30億ドル(約3,475億円)
この調達量は韓国政府を別にすれば、歴代最大の債券発行です。
『輸出入銀行』は、「投資家が年初により積極的に投資に取り組むいわゆる『1月効果』を狙い、新年の最初の週から電撃的に発行に乗り出した」と述べているとのこと。
これは、合衆国の金利が上がる前に発行したという側面もあるでしょう。「今のうちだ」というわけです。
また、『輸出入銀行』は「ESG投資家に、K-バッテリーなど韓国企業のグリーンプロジェクト海外進出を息長く支援するための10年満期グリーンボンド発行という点を積極的にアピールした結果、当初目標とした30億ドルの完売を無難に達成した」としています。
本当にESG投資をしたことになるかどうか見物ですが、慌ててドル調達に動いた感は否めません。
気になるのは、『輸出入銀行』が2022年に「155億ドル」(約1兆7,954億円)規模の外貨を調達する予定だ――としている点です。
つまりそれだけのドルが要ると見ているわけです。なぜこのような巨額調達が必要なのでしょうか。
韓国「国策銀行」がサムスンにドルを借りる恥ずかしい事態。そりゃ「通貨スワップ」を連呼するわけだ
2020年03月19日に『韓国銀行』はアメリカ合衆国のFED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)とスワップライン※1(韓国の言い方では「通貨スワップ」)を締結。すぐさまドルの調達に入りました。この時期は世界的...
(吉田ハンチング@dcp)