韓国の不動産価格の急騰はいよいよ調整局面に入るかとも見られるのですが、まだ「上げ止まりが見えてきた」というレベルにとどまっています。不動産を高値でつかんだ人にとっては薄氷を踏む思いでしょう。
そちらはそちらで注視しなければいけませんが、韓国では住宅関連で面白い現象が起こっています。
リノベーション、リハウスにかかる費用も急騰しているのです。
本件を紹介した韓国メディア『ChosunBiz』の記事から一部を引用してみます。
アパート改造工事費が天井敷地に上がっている。鉄筋など資材価格が引き上げられた上、組合がインテリアの高級化を追求する中で生じた現象だ。
3.3㎡(1坪)当たりの工事費が800万ウォンに迫るケースも出ている。
(中略)
3日、整備業界によると、最近ソウル改造団地の工事費は坪当たり700万ウォン中盤から後半に向かっている。
先月末、組合員臨時総会を開いた清潭シンドンアマンション(106世帯)改造住宅組合は、対象者101人のうち参加者92人全員賛成で坪当たり799万ウォンの工事費を提示した『ロッテ建設』を施工士に選定した。
これは改造工事費としては歴代最高価格だ。
(中略)
しかし、昨年末からソウルの改造工事費は600万ウォンを超えている。
(後略)
坪800万ウォンに迫る実例が記事なっていますが、「坪単価800万ウォン」といえば日本円で「約76万円」です。なんぼなんでも高すぎないでしょうか。
先日、医師がクリニックを新規開業する際の「内装工事の金額」を取材したのですが、その際には「診療科目によりますが坪50万円と見ればいいのでは……」と伺いました。
こういうつまらない話を知っていますので、「坪76万円」は高すぎないかなどと思う次第です。
原材料価格、人件費の高騰が背景にありますが、それにしても……です。韓国では家を買うのも大変ですが、リノベーションを行うのも大変という状況になっています。
(吉田ハンチング@dcp)