韓国は輸出1本で食べている国ですので、コンテナ運賃の値上げはかなり堪えます。もちろん、韓国最大の海運会社『HMM』などは笑いが止まらないわけですが、1社だけ輸送賃でもうかっても仕方ありません。
どのくらい値上がっているのかは、関税庁が「コンテナ運賃の現状」のデータを公表しています。
以下をご覧ください。
輸出入海上コンテナ2TEU当たりの申告運賃平均
※1TEUは20フィートサイズのコンテナ1個
2022年05月
輸出
合衆国西部:15,117千ウォン(+91.1%)
合衆国東部:15,512千ウォン(+112.5%)
EU:13,400千ウォン(+156.2%)
中国:1,206千ウォン(+29.5%)
日本:1,074千ウォン(-11.8%)
ベトナム:2,250千ウォン(+47.3%)輸入
合衆国西部:3,334千ウォン(+30.9%)
合衆国東部:2,755千ウォン(+70.9%)
EU:2,213千ウォン(+0.6%)
中国:2,938千ウォン(+47.3%)
日本:1,363千ウォン(+54.1%)
ベトナム:3,018千ウォン(+94.9%)※()内は対前年同期比での増減
輸出で最も対前年同期比で値上がりしているのは対EUで「+156.2%」。「156.2%増」なので、コンテナ運賃は約2.6倍にもなったわけです。
アメリカ合衆国行きも、「東岸:+112.5%」「西岸:+91.1%」ですから、ざっくり2~2.1倍になっているのです。
対日本の輸出だけは、対前年同期比「-11.8%」とコンテナ運賃は値下がりしています。
対中国では約1.3倍、対ベトナムでは約1.5倍となっているのです。
ここまでのコンテナ運賃の推移を見ると以下のようになります。
対日本はともかくとして、コンテナ運賃の高止まりは全く解消されておりません。運賃の増加は当然物品の価格に跳ね返ってきますので、インフレが亢進するのも無理はないのです。
(吉田ハンチング@dcp)