韓国では現在も徴兵制が敷かれています。兵役は国民の義務なのです。
しかし、志願制度(募兵)への移行(ないしは一部導入)が検討されており、2020年08月26日韓国メディア『毎日経済』の記事でそのシミュレーション結果が報じられました。
非常に興味深い内容ですのでご紹介します。
本シミュレーションは兵力の削減を念頭に置いています。2020年の国防中期計画では兵士数を30万人と見積もっており、これを15万人、20万人と減少させた場合を考えます。
2021年から募集を始めて2025年には完全に全ての兵士が募集兵と仮定(毎年想定兵士数の50%を確保)。服務期間は2年で、給料は現行「伍長1号俸」の90%としたシミュレーションです。
結果は以下のとおりです。
現行の徴兵制を維持した場合:15兆8,079億ウォン
兵士数15万人の場合 5年間でかかる金額:21兆8,251億ウォン
兵士数20万人の場合 5年間でかかる金額:29兆1,001億ウォン⇒参照・引用元:『毎日経済』「[独占]『募兵制』…切り替えるには、5年間で13兆3,000億ウォンかかる」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
というわけで、兵士数を削減してもかかる経費は大きく増加することになります。完全に志願制にもっていくにはかなりの難関ではないでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)