米国上院が「安倍首相を偲ぶ決議案」を全会一致で採択。われわれは得難いリーダーを失った

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2022年07月20日、アメリカ合衆国上院は、日本・安倍晋三元首相の功績を偲ぶ決議案を全会一致で採択しました。

この決議案はハガティ上院議員(共和党)が呼びかけ、上院議員69人が提案者に名を連ねました。合衆国上院議員の定数は100人ですので、ほぼ7割の議員が賛同し共同提案者となったのです。

決議案の全文は以下です。

2022年7月20日

日本の安倍晋三元首相を偲ぶ。

過去75年間にわたる繁栄した民主的な日本の出現は、世界の安定と平和の基盤の一つであった。

安倍晋三元首相は、2022年7月8日に悲劇的に暗殺され、一流の政治家と世界の民主的価値のたゆみない擁護者を失う結果となった。

安倍晋三元首相は、2006年から2007年、2012年から2020年まで日本の首相を務め、日本の政治、経済、社会、そして世界の繁栄と安全保障に忘れがたい足跡を残したが、このたびの暗殺は、その足跡を絶つものではない。

2007年08月、安倍晋三元首相はインド共和国国会において、自由で開かれたインド太平洋のビジョンを鼓吹する「二つの海の合流点」と題する歴史的な演説を行い、2012年12月、安倍晋三元首相は、「二つの海の合流点」と題する演説を行った。

2012年12月、安倍晋三元首相は、現代のクアッド安全保障対話の前身である「民主的安全保障ダイヤモンド構想」を発表し、合衆国、オーストラリア、インド、日本がインド洋地域から西太平洋に広がる海洋コモンズを「ダイヤモンドで守る」戦略を構想した。

2015年04月、安倍晋三元首相は日本の指導者として初めて合衆国議会合同会議で演説し、日米関係を「希望の同盟」と呼び、「第二次世界大戦中に失われたすべての合衆国民の魂に永遠の哀悼の意を表する」と述べた。

安倍晋三元首相は、2019年10月07日にワシントンで行われた日本国と合衆国との間の貿易協定を含む外交、軍事、経済協力を強化することにより、合衆国の複数の大統領政権を通じて日米同盟を前進させた。

安倍晋三前首相は、朝鮮民主主義人民共和国に拉致された日本国民の問題の解決に精力的に取り組み、日本への安全な帰還を継続的に求めた。

安倍晋三元首相は、朝鮮民主主義人民共和国の非合法な核兵器開発プログラムへの収入を絶つための世界的なキャンペーンを主導することによって、朝鮮民主主義人民共和国の非核化を執拗に追求した。

合衆国は、安倍晋三元首相の暗殺により、偉大な友人と同盟国を失った。安倍首相のリーダーシップにより、日米両国は、世界中で自由、繁栄、安全を促進し、権威主義や専制政治に反対するために、今後数十年にわたって協力するための永続的な基盤が築かれた。

それゆえに上院は、

1)安倍晋三元首相とその日米同盟強化への功績を偲び、また

2)安倍晋三元首相のご遺族と日本国民に哀悼の意を表する

ことを決議する。

⇒参照・引用元:『congress.gov』公式サイト「S.Res.706-安倍晋三前首相を偲ぶ決議」

合衆国は、素晴らしい政治家、リーダーであったと高く評価しています。

日本は得難い政治家を失いました。

「今の首相がボンクラでも、いざとなったら安倍さんがいるから」という安心感、余裕をもう持つことができません。それでも前へ進まないといけないのですが、なんという喪失感でしょうか。

安倍晋三さんは、このようなところで亡くなっていい人ではありませんでした。

(吉田ハンチング@dcp)

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