韓国版「中型空母」と艦載機の開発だ!「フランスができた」から韓国もできる

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韓国尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は、2023年度の予算で前文政権が進めた「韓国版軽空母」の予算を全く認めませんでした。

そもそも韓国には空母は不要です。

全くの予算の無駄ですので、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は正しい方向に舵を切ったのですが、未練たらたらの諦めきれない一部勢力が「4万トン級の中型空母」を保有しようという声を上げています。

アメリカ合衆国がF-35Bを売ってくれるかどうか分からないのに、軽空母なんか造っても仕方ないだろう――という反対意見に対抗するために、「中型空母」には「KF-21 ポラメ」の艦載機版を載せる――としています。

↑初飛行の様子を伝える動画/YouTube「防衛TV」チャンネル

読者の皆さまもご存じのとおり、KF-21は2022年07月19日にやっと初号機が初飛行を行ったばかり。

初の試験飛行では成功したのですが、以下のとおり不具合連発です。

第1次 試験飛行:成功
第2次 試験飛行:成功
第3次 試験飛行:飛行せず
(滑走路走行中にシステム異常を検知)
第4次 試験飛行:離陸したもののすぐ帰還着陸
(飛行中にアラームが鳴る)
第5次 試験飛行:パイロットがコロナ感染で延期

韓国メディア『SBS』の報道による

この5次試験飛行までの段階で、計1時間ほどしか飛んではおらず、音速突破の飛行もまだです。これから不具合を一つ一つ潰していかなければならないのですが、それがいつ終わるのか検討もつきません。

という現状なのに「KF-21の艦載機版」です。

夢は大きい方がいいかもしれませんが、国の安全保障にかかわる装備の問題なので、もう少し現実的に考えたほうがいいのではないでしょうか。

しかし、『韓国航空宇宙産業』(略称「KAI」)は「艦載機版? よござんす!」となっているようで、すでに模型を作成しショウに出展しました。

艦載機版はこうなる!

以下は、2022年09月21日に『KAI』自身が出したプレスリリース。

09月21日~25日で開催された「DX Korea 2022」に「次世代国産航空機」を展示します――という内容ですが、注目ポイントを和訳します。

『韓国航空宇宙産業』(以下「KAI」)は、特殊作戦に活用される小型多目的ヘリコプターと老朽した輸送機を代替する国産多目的輸送機、そして艦載機であるKF-21Nを公開する。

KAIは21日から25日で開催される「2022大韓民国防衛産業展」(以下DX Korea)に参加し、未来戦の核心となる回転翼機、固定翼機、UAMを展示する。

固定翼機モデルとしては、今回初公開される韓国型多目的輸送機KF-21N艦載機のモデル、そして民軍兼用プラットフォームとして自社開発する垂直離着陸飛行体UAM、FA-50性能改良型モデルが展示される。

DX Koreaで初公開となる韓国型多目的輸送機は、シャチのような見た目を誇り、韓国軍が運用中の既存輸送機とは異なりプロペラではなくターボファンエンジンを適用する予定だ。

韓国軍の要求度と海外市場での輸出競争力確保のために現在保有中の輸送機に比べてサイズが大きくなり、速度およびび輸送能力が大幅に向上したことが特徴だ。

現在国産大型プラットフォーム部材として海外で全量導入されている海上哨戒機など特殊任務機にも軍の要求に合わせて改造および転換が可能だ。

『KAI』が提案する「KF-21N艦載機」は、KF-21ボラメをベースに空母での運用を考慮してカタパルトあるいは短距離離着陸方式を使用し、空対空、空対地、空対艦武装が可能だ。
(後略)

⇒参照・引用元:『KAI』公式サイト「KAI、DX Korea 2022で次世代国産航空機を展示」

シャチのようなカラーリングの「韓国型多目的輸送機」なる機体は、日本の「C2」輸送機に似ていないか?という気がしないでもありません。C2の愛称が「Blue Whale(シロナガスクジラ)」なのでシャチにしたのでしょうか。


↑『C2』PHOTO(C)Alan Wilson

艦載機KF-21Nですが、

韓国メディアでは、以下のような改良が加えられると報じています。

・KF-21より翼は20%、垂直尾翼は30%広く設計
・機首の着陸装置の車輪を1つ追加、ダブルホイール方式
・翼を折りたたんで保管できるフォールディングウイングの採用
・空母着艦用のアレスティングフックの採用

⇒参照・引用元:『世界日報』「『F-35Bより良い』…韓国型空母で使われる国産戦闘機作る」

すっかりできたような報道ですが、全部これからで、しかも自国に技術と経験が何もないのが香ばしい点です。

フランスができたんだから韓国もできる

『世界日報』の記事では、まだKF-21もできていないのに、艦載機版を作ることについて、

(前略)
防衛産業界では、KF-21の試験飛行が行われている現段階での艦載機開発の試みは適切だ、という評価だ。

新型戦闘機を開発する際、艦載機も作れば技術的・財政的面で効率的ということだ。

フランスのラファールは開発段階で海・空軍型を共に作ったおかげで、空軍と海軍空母でラファールを運営している。

一方、艦載機を考慮せずに開発を進めていたヨーロッパのエアバス・タイフーンやスウェーデンのグリペンは開発されてから長い時間が経過したが、艦載機の開発タイミングを逃して空軍型しか使われていない。
(後略)

⇒参照・引用元:『世界日報』「『F-35Bより良い』…韓国型空母で使われる国産戦闘機作る」

空母を保有しており最初から艦載機版を作ることを念頭においていたフランスと、なんにもない韓国では、ずいぶん違うような気がしますが、同記事では「効率的」としています。本当でしょうか。

この書きようでは、「フランスができた」のだから韓国もできると根拠のない自信を披露しているように見えます。大丈夫でしょうか。

中型空母なんてお金の無駄なのでやめた方がいいのですが、とりあえず韓国内ではこのように盛り上がっている方々もいっらっしゃいます。

ご注目ください。

(吉田ハンチング@dcp)

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