本件はずいぶん前にMoney1でもご紹介したことがありますが、『ハンギョレ』にあらためて記事が出ていますのでご紹介します。
韓国の外貨準備高のSecurities(証券類)は取得額で計上されており、時価計算されていません。『韓国銀行』関係者はこれについて「時価損益を反映すると『韓国銀行』の業績に多大な影響を与える」と述べています。
企業の場合、決算時に保有する資産については時価で計算し損益を出しますが、『韓国銀行』はこれを行っていないのです。ですから、その分『韓国銀行』の業績は信用できないですし、外貨準備高も怪しいのです(以下がMoney1過去記事)。
今回の『ハンギョレ』記事から一部を以下に引用します。
(前略)
問題は有価証券の価値を評価する会計基準が国によりまちまちだという点だ。韓国の場合、取得原価を基準に計上する。
有価証券の市場価格が買入当時より下がっても、帳簿には反映されないという意味だ。
一方、香港は現在市場で取引されている価格を反映しているという。
韓銀関係者は「取得原価より市場価格を基準とする国の方が多いと理解している」と話した。
(後略)⇒参照・引用元:『ハンギョレ』「韓国が外貨準備高で世界8位?「錯視効果」がある」
『ハンギョレ』の記事は、あらためて『韓国銀行』の公表する外貨準備高の信頼度について指摘したわけです。
Money1の過去記事から、『韓国銀行』の説明を引いてみると以下のようになります。
(前略)
『韓国銀行』は「為替レートの変動に応じて発生する評価損益を期間損益と認識すると、当行の収支と外貨準備高に急激な変動を生じさせることになるので、独自の会計規定に基づいて貸借対照表項目として処理している」と説明した。⇒参照・引用元:『毎日経済』「[独占]韓銀の10年環損失35.4兆」
外貨準備高だけではありません。上掲のMoney1の過去記事でもご紹介しましたが、普通の企業の決算ルールを適用すれば、『韓国銀行』の決算も大きく傾くことが分かっています。
実は、このような点からしても、韓国の外貨準備高は本当にその金額あるのか不明なのです。
(柏ケミカル@dcp)