韓国の経常収支「わずか9億ドル」スレスレで黒字。経常収支が89%減った!

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2022年12月09日、『韓国銀行』から2022年10月の国際収支統計が公表されました。

いよいよマズイ方向になっています。

まず以下をご覧ください。経常収支です。

2022年10月
貿易収支:-14億7,840万ドル
サービス収支:5,170万ドル
第1次所得収支:22億5,580万ドル
第2次所得収支:5,430万ドル
経常収支(上記4つの合計):8億8,340万ドル

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」

当月の注目はなんといっても貿易収支がまた赤字転落したことです。通関ベースではありません。国際収支統計での赤字ですから、これは深刻というほかありません。

統計庁の公表データによれば、10月の通関ベースの貿易収支は「-66億9,800万ドル」でした。

これまでの例からいえば、この金額は国際収支統計でひっくり返せない金額ではないので、スレスレで黒字になるかもしれない――と読んでいたのですが、赤字で締まりました。あくまでも筆者の印象ですが、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は、文政権と比較して正直にやっている感じがします。

しかし、通関ベース「-66億9,800万ドル」が国際収支統計で赤字になるということは、11月の国際収支統計では貿易収支が赤字なのはほぼ確定です。

なぜなら、11月の通関ベースの貿易収支は、10月の「-66億9,800万ドル」よりも大きい「-70億1,100万ドル」だったからです。これが黒転するようですと本当に「なんで?」になります。

しかし、今回の国際収支統計では意外な点があります。

まず、サービス収支がうっすいながらも「5,170万ドル」と黒字になっていること。また、第2次所得収支もうっすいながら「5,430万ドル」の黒字になっている点です。

後で細目を検討したいと思いますが、これは意外でした。

第2次所得収支は、外国との「対価を伴わない資産の提供に係る収支」を示しています。官民の無償資金協力、寄付、贈与の受払などを計上します。

ともあれ、大勢として韓国経済はダメ方向に進んでいます。

2022年10月は経常収支がわずか「8億8,340万ドル」しかありません。昨年同期、2021年10月の経常収支は「80億1,040万ドル」でした。

つまり、1年前と比較して経常収支は89.0%蒸発したことになります。

以下は、2021年と2022年の経常収支の月次推移の比較です。

オレンジの2022年の経常収支が青の2021年のはるか下を進んでいることがお分かりいただけるでしょう。また、赤字化が近づいていることも分かります。

韓国は、貿易収支の赤字化による経常収支の激減・赤字化という「いつか来た道」に近づいているのです。

ですので、韓国経済はダメ方向に進んでいます。

(吉田ハンチング@dcp)

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