韓国メディア『毎日経済』に面白いタイトルの記事が出ました。
「現代自動車『輸入車の墓場』日本市場を突破」というタイトルです。
先にご紹介しましたが、『日本自動車輸入組合』のデータによれば、2022年『現代自動車』産の自動車は11月までの累計で469台しか売れておりません。
2022年11月
登録台数:35台
シェア:0.12%
対前年同期比:1,750%2022年累計
登録台数:469台
シェア:0.17%
対前年同期比:1,675%⇒参照・引用元:『日本自動車輸入組合』公式サイト「輸入車新車登録台数速報」
2021年がサッパリでしたので、「これでも突破だ」といわれればそうかもしれませんが、ここまで通期のシェアはわずか「0.17%」しかありません。
何をもってやった!といっているかというと……「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」で日本市場に再挑戦中の『現代自動車』の「IONIC5(アイオニック5)」が選ばれたことを指しているのです。
『毎日経済』の書き様がまた小憎たらしい(笑)のです。以下に記事から一部を引用します。
「輸入車の墓場」として悪名高い日本自動車市場で現代自動車が異変を起こした。
韓国ブランド初の現代自動車「アイオニック5」が「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」で名を上げたのだ。
新規登録車両10台のうち9台以上が自国ブランドであるほどハードルが高い日本の乗用車市場で、『現代自動車』が環境に優しい車を前面に出して華麗な復帰を告げたという評価だ。
12年前、現代自動車が日本市場から撤収した後、今年初めに再参入して収めた快挙だ。
(後略)⇒参照・引用元:『毎日経済』「現代自動車『輸入車の墓場』日本市場を突破」
日本市場は「輸入車の墓場」と悪名高い――のだそうです。
なぜ輸入車の墓場かというと、新規登録自動車10台のうち9台が日本車だから――としています。
確かに、日本で一番売れている輸入自動車はメルセデス・ベンツで5万1,678台(2021年)。韓国もベンツが最も売れた輸入車ですが、7万6,152台(同じく2021年)と、日本より売れています。ですから、韓国が日本を輸入車の墓場などと呼ぶのはゆえなきことではありません。
ただ、日本には高品質な自動車を造る優秀な自動車メーカーが多数あるので、日本人が日本産自動車に信頼を置いて購入するのは当然かと思うのですが、韓国メディアはそうは見ないようです。
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」で韓国の自動車が選ばれたのは今回が初めてだそうです。
それで「快挙」とし、「華麗な復帰を告げた」などと書いているのでしょうが、少し落ち着いた方がいいののではないでしょうか。
いまだ『現代自動車』のシェアは0.17%しかありません。「華麗なうんぬん」というフレーズはもっと売れてから使った方がいいと思われます。
(吉田ハンチング@dcp)