2023年01月18日、アメリカ合衆国財務省の財務省から「合衆国公債の主要ホルダーと保有額」のデータが公表されたのですが、中国が大変面白いことになっています。
以下をご覧ください。
⇒データ出典:『アメリカ合衆国 財務省』「MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES」
中国の合衆国公債の保有額はついに8,700億ドルまで減りました。今回の発表で注目は先月の公表金額から修正が入っていることです。
2022年12月15日に公表されたデータでは、「2022年10月:9,096億ドル」でした(念のために以下にそのときの発表データを貼ります)。
⇒データ出典:『アメリカ合衆国 財務省』「MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES」
それが今回の公表では「2022年10月:8,778億ドル」です。これが正しいのなら、実は09月 ⇒ 10月で、中国は「558億ドル」も合衆国公債を売却していたことになるのです。
10月 ⇒ 11月でさらに78億ドル減少しました。
2022年01月からここまでの保有金額の推移を見ると以下のようになります。
Money1でもご紹介しましたが、かつて中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』は「合衆国が中国との対立を進めるのなら、米国債の保有を8,000億ドルまで減らすかもしれない」と脅したことがあります。
中国は「本当に米国債2,000億ドル分を売る気」では? ドル調達のためなら
すでに旧聞に属しますが、中国共産党の英語版御用新聞『GlobalTimes』に「緊張が高まる中、中国は米国債の保有を削減する可能性が高い」(Amidrisingtensions,ChinalikelytoreduceUSdebtholdin...
当時は多くの識者が「ただの脅しだ」としましたが、現実はその8,000億ドルに近づいています。
2022年01月の保有額が「1兆601億ドル」だったので、11カ月で中国は約2,000億ドルも合衆国公債を売却したのです。
まさに「売りまくり」です。
(吉田ハンチング@dcp)