2023年03月02日、韓国の産業通商資源部が「2023年02月の輸出入動向」のデータを公表しました。
02月はどのように締まったのかというと赤字のママです。
以下をご覧ください。
2023年02月
輸出:501億ドル(-7.5%)
輸入:554億400万ドル(+3.6%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-53億500万ドル2023年累計
輸出:963億7,600万ドル
輸入:1,143億3,100万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-179億5,600万ドル
「02月01~20日時点」での貿易収支は「-59億8,700万ドル」でした。これが「-53億500万ドル」で締まったのですから、02月最後の8日間は「6億8,200万ドルの黒字」で回ったことになります。
本当ですか?という気がしないではありませんが、先にご紹介したとおり、産業通商資源部の説明によれば「輸出は月の最後に大きくなる傾向がある」からだそうです。
それはともかく通関ベースとはいえ、これで12カ月連続の貿易赤字※です。
2022年01月から2023年02月の貿易収支の推移を見ると以下のようになります。
「赤ばっかだなオイ」という感想しか出ませんが、韓国は貿易収支が黒字にならないと経常収支を黒字にすることができません(この結果は通関ベースであることに注意してください)。
いくら通関ベースとはいえ、ここまでの連続赤字は問題です。だからこそ尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は「輸出を増やせー!」と発破をかけているのです。
韓国の輸出の屋台骨を支えてきた半導体は見事にやせ細っています。以下は、2022年01月~2023年02月までの半導体の輸出金額の推移です。
2022年02月は「103.7億ドル」あった半導体の輸出が、2023年02月には「59.6億ドル」まで減少しました。
なんと42.5%の減少です。
韓国メディアは「半導体輸出100億ドルがマジノ線」などと言ってきたのですが、それが約60億ドルまで減ったのです。
もう何度だっていいますが、マジノ線などと呼称するから破られるのではないでしょうか。
これまで韓国に大きなもうけをもたらしてきた対中国貿易も赤字転換しています。今回公表された輸出入動向のデータの「対中国の貿易収支」をグラフにすると以下のようになります。
2022年通年ではかろうじて「12.1億ドル」の黒字でしたが、2023年はすでに2カ月で「-51.1億ドル」です。
先にご紹介したとおり、『韓国銀行』、企画財政部(つまり韓国金融当局の2Top)は、「中国のリオープニングで反騰することが期待できる」と言っています。
もしそのリオープニングで韓国が受益者になれなかったら……空恐ろしいことになるとは思われませんか。
(吉田ハンチング@dcp)