韓国にとって「残る難敵」は米国・EU……そして日本

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韓国の『大韓航空』と『アシアナ航空』が合併に向かっており、結合審査もいよいよ大詰めです。

このようなM&Aの場合、関係各国当局からの了承を取り付ける必要があります。国際的な寡占企業が誕生し自由競争が阻害されると、消費者(旅客)が不利益を被ることになるかもしれないからです。

Money1も何度もご紹介していますが、そもそも今回の合併話は2019年に『アシアナ航空』の経営が傾き、買収話が出たことに端を発します。買い手が逃げたために国策銀行『産業銀行』が描いた絵図なのです。

コロナ禍が通り過ぎて旅客も戻ってきており、『アシアナ航空』も一息ついたのですが、財務状況は良くありませんから、合併するにしくはなし――という状況です。

2023年03月01日、『大韓航空』はイギリスの競争・市場庁(略称「CMA」)が合併についてOKを出した――と明らかにしました。

『大韓航空』は14カ国(と地域)の当局に審査を申請。このイギリスで11の審査が終了しました。

残っているのは、EUアメリカ合衆国日本です。

特にEUと合衆国は、この合併を否決するのではないか――と目されています。

EUは、2年余りの事前協議を行い、2023年01月から審査を開始。02月20日からは2段階目の審査に入っています。2023年07月には結論が出ると見られています。

合衆国では、司法省が「時間をかけてもう少し検討する」としている状態。

日本は、いまだ事前協議の手続きを進めている段階です。日本の場合、OKしても拒否しても韓国から「悪辣な意見」がいわれそうですから、先にEUか合衆国が否決してくれると大変に助かります。

一国でも否認したらおしまいですので。

韓国にとっては難敵の3カ国が残っています。『大韓航空』『アシアナ航空』は目論見どおりに合併できるでしょうか。ご注目ください。

(吉田ハンチング@dcp)

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