中央アフリカで中国企業の金鉱山が襲撃される

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2023年03月19日、中央アフリカ共和国で、現地に進出した中国が運営する金採掘現場が襲撃されるという事件が起こりました。外信によれば中国人9人が死亡、2人が重軽傷を負うという事態とのこと。


↑中央アフリカ共和国は、その名のとおりアフリカ大陸の内陸部、まさに中央にあります/PHOTO(C)GoogleMap

中国と中央アフリカ共和国(CAR)の関係については複雑なものがあります。

中国は過去数年間で、アフリカ全土での影響力を高めるために積極的に投資やインフラ開発を行っており、中央アフリカ共和国もその例外ではありません。

一部の人々は、中国の投資やインフラ開発がアフリカ諸国の経済成長や雇用創出に貢献していると評価しています。また、中央アフリカ共和国の安全保障や治安維持に対する支援も行われており、国際連合平和維持活動においても協力が行われています。

ただし、他方では、中国の投資がアフリカ諸国の負債や環境破壊を招いているとの懸念があります。

また、中国企業による人権侵害や労働法違反の問題が指摘されることもあります。中国政府の透明性の欠如や政治的影響力の拡大についても懸念されています。

今回の金鉱山襲撃は中央アフリカ共和国・反政府勢力によるものとなっています。

しかし、中国の悪行は自由主義陣営国に知れ渡っているため、中国企業が現地の人に反感を買うようなことをしたのではないか――という推測が出ています。そのため、亡くなった方には大変申し訳ないのですが、「起こるべくして起こった」といった意見も出るのです。

本件に対して、2023年03月00日、中国外交部は定例記者ブリーフィングで以下のように述べています。

AFP記者:
中央アフリカ共和国での襲撃事件で、中国人労働者9人が死亡した。 中国側は詳細を説明できますか。

汪文斌:
北京時間03月19日、中央アフリカ共和国の中国系民間企業が武力攻撃を受け、これまでに中国人9人が死亡、2人が重軽傷を負った。

習近平総書記はこの事件を非常に重視し、重要な指示を出し、負傷者の治療、適時の事後処理、法に基づく犯人の厳罰化、中国人の安全確保に全力を尽くすよう要請した。

外交部は、習近平総書記の重要な指示を実行し、領事保護の緊急メカニズムを初めて起動させ、24時間監視を続け、中国大使館に陳情した。

駐中国大使は中国側と緊急に連携し、駐中国アフリカ大使館のワーキンググループが事件現場に急行し、各方面のフォローアップを調整した。

現在、アフリカの一部の国の治安リスクは高く、首都バンギを除く中央アフリカ共和国(CAR)の治安リスク評価は、非常に高いリスクを意味するレッドとなっています。

外務省は一時期、高リスク地域にいる中国国民や企業に対し、早急に避難し、自らの安全を確保するよう呼びかける安全警報を何度も発しています。

中国国民の皆さんには、外務省が発出するセキュリティ・アラートに細心の注意を払い、高リスク地域への渡航を控え、すでに高リスク地域にいる方はできるだけ早く避難していただくよう、改めてお願いいたします。

外務省は、引き続き所轄官庁や地方人民政府と協力し、在外中国大使館・領事館がアフリカの中国国民と企業の安全を守るため、さらに効果的な措置を講じるよう指導していく予定です。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「2023年03月20日外交部发言人汪文斌主持例行记者会」

本件を重く見た習近平総書記から要請が出て、現場などは素早く動いた、と報道官が述べています。犯人を厳罰に処すべし、との指令ですが、外信によると犯人は逃走し、いまだ確保できていないとのこと。

本件がどのように推移するかは要注目です。

(吉田ハンチング@dcp)

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